炊飯器を使えば簡単♪マンゴーともち米のデザート「カオニャオ・マムアン」【調理家電でラク家事ごはん #2】

炊飯器で簡単!マンゴーともち米のデザート「カオニャオ・マムアン」

おうちでおいしいものを食べたい! でも、暑くなると火を使う料理はちょっと遠慮したい気分になりますよね。

そこで今回は、蒸し器を使わず炊飯器で作れるタイのもち米デザート「カオニャオ・マムアン」を、タイ料理研究家の鈴木佳代子先生に教えていただきました。

タイ・バンコクにて料理研究家のアシスタントを務めながら、タイ文部省認定WandeeCulinarySchool、各料理学校、現地レストランなどで料理を学び、帰国。現在はタイ料理研究家、フードコーディネーターとして活動中。タイの地方色豊かな家庭料理と、お酒に合うつまみ料理が得意。

マンゴーともち米のデザート「カオニャオ・マムアン」のレシピ

『マムアン』とは、タイ語でマンゴーのこと。タイがもっとも暑い4~5月(暑気)がマンゴーのおいしい季節です。

「カオニャオ・マムアンは、マンゴーが旬の時期に必ずといっていいほど食べられるデザートなんです。もち米を蒸し器でなく炊飯器で炊くことで、手軽に作れるデザートになるようアレンジしました」

材料(2人分)

・マンゴー……1個
・もち米……1カップ
・水……150ml
A ココナッツミルク……60g
A グラニュー糖……60g
A 塩……小さじ1/2杯
B ココナッツミルク……60g
B 塩……小さじ1/8杯
B グラニュー糖……小さじ1/4杯
B 上新粉(大さじ1の水で解いておく)……小さじ1/2杯
・白いりごま……適量 

作り方

1. もち米を洗い、炊飯する

ボウルにもち米を入れて水を注ぎ、軽く混ぜるように3~4回水を換えて洗います。ザルにとり、水150mlを加えて炊飯します。

2. A を加熱し、脂肪分が浮いてきたらボウルに移す

ココナッツミルクを加熱すると脂肪分が分離します。たまに混ぜながら油を抽出し、透明感が出てきたら火を止めます。
「もち米をつやつやに仕上げるための大事なポイントです。焦げやすいので弱火でゆっくり加熱しましょう」

3. B を火にかける

鍋に B を入れてよく混ぜ、弱めの中火にかけます。とろみがついてきたらボウルに移して冷ましておきます。

4. もち米をボウルに入れてよく混ぜる

もち米が炊き上がったら、熱いうちに 2 と合わせ、米の粒を潰さないようよく混ぜ合わせます。十分混ざったらラップをかけ20分おきます。

「たっぷりのココナッツミルクをもち米に含ませるので、必ずもち米が熱いうちに混ぜましょう」

5. マンゴーと一緒に盛りつける

お皿に 4 のもち米と食べやすい大きさに切ったマンゴーをのせたら、3 をもち米にかけ、白いりごまをトッピングします。マンゴーの切り方はお好みで!「今回マンゴーは『ナムドークマイ』というタイ産のものを使いました。最近よくスーパーでも見かける品種なので、見かけたらぜひ。アイスをトッピングしても楽しいですよ」

旬のフルーツにかかせない!タイ定番のココナッツデザート

ココナッツミルクをたっぷりふくんだもち米は香りが良く、一粒一粒がツヤツヤとしてもちもち。塩味が効いたソースはフルーツの風味を際立たせてくれますよ。さすがフルーツ王国タイ! マンゴーの最高においしい食べ方を心得ていますね。

フルーツ単品だけでは得られない、深い満足感のあるひと皿。旬のマンゴーが手に入らないときは、その時々の旬のフルーツを添えてくださいね。

次回は、炊飯器でも蒸し器で蒸したようにおいしく作れる「ぶた肉と甘栗のタイ風おこわ」です。お楽しみに!

文・取材/神山牧恵
撮影/海老沢勇