クルマの回転灯「赤以外」は何のため? 実は5色あります それぞれの意味と使用場面
パトカーや救急車は赤色の回転灯を付けていますが、このほかにも、回転灯にはあと4色が存在します。それぞれ何色で、どのような場面で用いられるのでしょうか。
カー用品店でも買える色も
「パトランプ」とも称されるように、パトカー(警察車両)や救急車などの緊急自動車は屋根上に赤色の回転灯を付けています。では「赤以外」は何のためでしょうか。
たとえば高速道路を走っていると、道路管理などで巡回しているクルマに黄色の回転灯が付いているのを見かけますが、このほかにも青、緑、紫が存在。回転灯は計5色があるのです。
捜査用車、いわゆる覆面パトカーの赤色回転灯(柘植優介撮影)。
5色の回転灯のそれぞれの用途は以下の通りです。
・赤:緊急自動車に設置される。上述の警察車両などのほか、ガス会社や鉄道会社の作業車も。
・黄:道路維持管理車両に設置される。国土交通省やNEXCOが保有する除雪車やパトロールカー。
・青:自主防犯活動用自動車に設置される。地方公共団体などの防犯パトロールカー(青パトなどとも)。
・緑:幅3m以上、連結時全長16.5m以上の大型トレーラーなどの運搬車両と、その誘導車に設置される。
・紫:停車中の故障車両に設置される。「停止表示灯」とも呼ばれ、車両への突入を防止する。
紫色の回転灯は、いわば停止表示板(三角板)の代わりです。有事の際の二次災害を防ぐためにも、個人がカー用品店などで購入できますが、それ以外の回転灯は一般では使用できません。
ちなみに、駐車場の出口や工場など、クルマ以外で回転灯が使用されているところがありますが、こうした施設での利用については、空港や港湾などを除けば特に規定はありません。ただし、京都など景観条例で回転灯の使用が制限されている地域はあるようです。