AFX通信によると、独メディア大手のベルテルスマンが、ソニー<6758>との音楽合弁会社、ソニーBMG株の売却などに関する契約を変更するため、ソニー側と再交渉を目指していることが29日、分かった。これは、英紙タイムズが同日付で報じたもので、ベルテルスマンとソニーは現在、ソニーBMG株の売却や譲渡などを禁じた5年契約を結んでおり、契約期間は2009年までとなっているが、ベルテルスマン側は、契約期間の短縮を望んでいる模様で、これについて、両社は話し合いを持っているという。

  ベルテルスマンは4月に、社外株主であるベルギーのブリュセル・ランベール・グループが保有する同社株の自社株買いを実施する資金を捻出するため、ソニーBMG株の売却を検討しているとの観測が浮上していた。同社は先週、ソニーBMG株を保有し続ける意向を明らかにしていたが、長期的なソニーBMGへの資本参加の見通しは依然として不透明なようだ。【了】