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 先日、ダイソーに行ったときのこと。お菓子コーナーで小学生らしき子どもが商品を手に取り、「これ買っていい?」とお母さんに聞いていました。すると、パッケージを見たお母さんは、「これ、ただの中身だけよ。フツーのにしたら?」と商品を棚に戻し、何か別の商品をかごに入れていました。

 会話だけを聞いていたので、「大人なら“中身が大事”と言ってしかるべきだよな……」などと気になって、棚に戻されたお菓子を見てみると、「チョコボールのなかみ」という商品でした。なるほど、これを戻して、普通のチョコボールをかごに入れたわけですね。それなら納得。しかし、かえってチョコボールのくせにチョコなしのお菓子がどんなものなのか、気になり始めました。何しろ、「チョコボール」で有名な森永製菓のお菓子であり、キャッチコピーに「チョコなし。でも、ただのピーナツではない。」と書いてあるのです。

「チョコボールのなかみ」100円(税抜・ダイソーでの購入価格)

 すぐにスマホで調べてみると、今年の3月23日に発売されたばかりの商品でした。しかも味は、「塩バター味」と「塩キャラメル味」があるよう。これはなんとなくただの中身ではない気がします。ダイソーには「塩バター味」しか売っていなかったので、とりあえずそれを買って食べてみることにしました。

1袋38g・222kcal

 中に入っていたのは、確かにチョコでコーティングされていないチョコなしボール。ただし、むき出しのピーナッツではありません。口に入れると、まずガツンと塩味! そしてバター風味が広がり、噛んでみると軽いカリカリ&サクサク感。その先にピーナッツが登場する構成です。

 うーむ、これ、どこかで食べたような味がします。もちろん、チョコボールとはまったく違う味です。塩とバターとピーナツの香ばしさが後を引く。何だっけ? しばらく頭をひねった末、思い出しました。それは麻布十番の豆菓子の老舗の『豆源』の「おとぼけ豆」。まったく同じではありませんが、実際、そのくらい美味しいのです。これなら子供も大人も楽しめる味です。

ワインにも合います!

 たった100円で、こんな贅沢な味わいの豆菓子はなかなかないと思います。1袋のサイズ感もちょうどいいし、どこででも売っているのが便利でいいですね。というわけで、「チョコボールのなかみ」、まだ食べていない人はぜひお試しを。親子でチョコボールと一緒に食べてみると、楽しいと思いますよ。