アカデミー賞インド代表! 『ジャッリカットゥ 牛の怒り』ポスタービジュアル
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 第93回アカデミー賞国際長編映画賞のインド代表にも選ばれたスリラー『ジャッリカットゥ 牛の怒り』が7月17日より日本公開されることが決定した。

 本作は、ある村の肉屋から逃げ出した水牛をめぐる騒動のさなかで、人間の本能がむき出しになっていくさまを描くパニックスリラー。タイトルの「ジャッリカットゥ」とは、インド南部タミルナードゥ州伝統の牛追い祭りを意味する。

 映画の舞台は、南インド・ケーララ州の最奥に位置する村。ある時、さえない肉屋の男アントニが屠ろうとした一頭の水牛が、屠殺場から脱走する。怒り狂った牛は、商店を破壊したり、畑を踏み荒らしたりと大暴れ。村中が大パニックとなるなか、恋心を寄せるソフィに愛想を尽かされていたアントニは、自分が一番に牛を捕まえて汚名を返上しようと奮闘する。その一方、かつて密売の罪で村を追放されていた、荒くれ者のクッタッチャンが、騒動解決のために呼び戻される。猟銃を携えたクッタッチャンは、かつてソフィをめぐっていがみあい、自分を密告したアントニを恨んでいた。村総出の牛追い騒動は、いつしか、人間同士の醜い争いへと発展していく。

 メガホンを取ったリジョー・ジョーズ・ペッリシェーリ監督は、映画の主役ともいえる水牛について、ほぼCGに頼ることなく、本物の牛とアニマトロニクスを駆使して表現したという。本物の迫力にあふれた、丑年にぴったりの一本となりそうだ。(編集部・入倉功一)

映画『ジャッリカットゥ 牛の怒り』は7月17日よりシアター・イメージフォーラムほか順次公開