福田富一知事は27日の定例の会見で、人の移動が活発化する大型連休を前に改めて県民に危機感を持って新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底してほしいと呼びかけました。

栃木県内の新型コロナウイルスの感染者は4月に入り20人前後で推移し、下げ止まりの状態となっていて、福田知事は「第4波の入り口」であるという認識を示しています。

全国的には4つの都府県に3回目となる緊急事態宣言が、7つの県でまん延防止等重点措置が出されましたが、最初の緊急事態宣言の時と比べると人出の減少は鈍くなっています。

福田知事は、このままでは連休後に感染者の大幅な増加や医療崩壊など最悪のシナリオもありうるとして、緊急事態やまん延防止の措置がとられている自治体に対策を講じるよう求めるとともに県民に対しても、改めて連休中の移動自粛を呼びかけました。

また、県内の変異株感染者について3月が1.6%だったのに対し、4月は26日までで23.7%と割合が増えているとして、変異株の動向を注視したいとしています。