2月21日に発生し3月15日に鎮火宣言が出された足利市の大規模な山林火災では、およそ106ヘクタールの山林を焼きました。

この火災では登山愛好家に親しまれていた両崖山の見晴らし台が焼失しましたが、地元の企業がクラウドファンディングを活用して、憩いの場を復活させるプロジェクトに取り組んでいます。

プロジェクトに取り組んでいるのは足利市の物流業ユニバースプロダクツの登山部のメンバーです。

クラウドファンディングの目標金額は50万円、鎮火宣言の2日後から始め、これまでにおよそ40万円が集まりました。

去年の秋に小堀さんら5人で結成した登山部は市内の山を月に2回ほど登っていて、事務所のビルからも足利の山々を望むことができます。

晴天に恵まれた3月29日、登山部のメンバーに両崖山のハイキングコースを案内してもらいました。

山道を歩いて行くと途中には、焼け焦がれた木や枝、そして灰で黒くなっている山肌が目に付きます。

根本の部分が焦げた木は、その影響からか、葉っぱの色が茶色くなっています。

40分かけて登った先にあるのは関東平野を一望できる場所です。

ここにあった見晴らし台は焼けてしまい、現在はその跡が見られるだけです。

去年11月にメンバーが撮影した記念写真には見晴らし台がしっかりと収められていました。

3月27日には、この場所で募金活動を行うなど、憩いの場を復活させるための取り組みは続きます。