足利の山林火災 出火原因たばこと推定 焼失面積167ヘクタール 被害額3200万円
先月から今月にかけて足利市の両崖山で起きた大規模な山林火災について、市は30日、出火の原因が「たばこと推定される」と発表しました。
足利市西宮町の両崖山一帯で発生した山林火災は先月21日、登山者の通報で発覚し、およそ3週間後の今月15日に鎮火しました。
一時305世帯に避難勧告が出た他、現場周辺の中学、高校が休校になるなどの影響も出ました。
足利市は30日、出火の原因について「たばこと推定される」と発表しましたが、足利市消防本部によりますと、出火場所とみられる両崖山の山頂から南西200メートル周辺に複数のたばこの吸い殻が見つかったことから、出火の原因を推定したということです。
栃木県の調べでは、この火事で焼失した面積は167ヘクタールに及ぶほか、被害額は3200万円に上るということです。
一方、復旧・復興に向けた「ふるさと足利応援寄附金」は30日正午までに2748件、額にしておよそ4770万円が集まりました。
市でハイキングコース再整備などに活用していく方針です。