歴史ある町の上空に、巨大鉄骨建造物... 瀬戸大橋の付け根に広がる「異世界」みたいな風景
古い町並みの上空に巨大建造物――。
「異世界」感がほとばしる写真が、ツイッターで注目を集めている。
なんだこれは...!(写真は浮き輪(@junsuikaidan)さんから)
こちらは、ツイッターユーザーの浮き輪(@junsuikaidan)さんが2021年2月24日に、
「毎度おなじみ下津井の異世界設定」
という呟きとともに投稿した写真。撮影場所は、瀬戸内海に面する港町・下津井(岡山・倉敷市)だ。
レトロという言葉が漂う町並み。その上空に注目すると、鉄骨造りの巨大な建造物が目に入る。
古めかしさの中に、違和感が。これはいったい、なんだろう。
この光景を見た他の人たちは心をくすぐられたようで、ツイッターには
「鉄橋が異星から来た母艦か何かに見える」
「こういうバグった所行きたい」
「ほんとこゆ写真は性癖に刺さります」
「岡山のミッドガル感とてもいい」
といった反応が寄せられている。なかには、人気ゲーム「ファイナルファンタジーVII」内の舞台「ミッドガル」を想起したという人も。
巨大建造物の正体は...
Jタウンネットは2月26日、投稿者の浮き輪さんに撮影当時の話を聞いてみた。
鳥取県在住で趣味が旅だという浮き輪さん。瀬戸内海に面した古い町並みが好きで、下津井には、3、4回訪れているという。
「海沿いの懐かしい町並みと巨大構造物のコントラストが現実離れしていて異世界のようだなと」(浮き輪さん)
そう思い「異世界設定」だと、呟いたという。
毎度おなじみ下津井の異世界設定 pic.twitter.com/8OsLc7x4VW
— 浮き輪 (@junsuikaidan) February 24, 2021
空にある鉄骨の正体は、岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ、瀬戸大橋の一部。開通したのは1988年だ。
一方、この橋がかかる下津井はというと江戸時代の中期から港町として栄え、賑わいを見せていたという。
倉敷市公式サイトには、
「下津井は瀬戸内海に面する非常に歴史の古い港町で、奈良・平安時代の記録にも出ています。
(中略)下津井が本格的な港町として栄えたのは江戸時代中期以降からで、内海航路の船や北前船などで大いに賑わいました。
また、四国への渡海場としても金比羅参りの人々等でも賑わいました」
とある。 当時の商家などが残る景観は、県の「町並み保存地区」にも指定された。瀬戸大橋が完成するより前の、1986年のことだ。
ちなみに、下津井といえばタコが有名だ。
投稿者の浮き輪さんは、名物であるタコ料理をまだ味わったことがないそうで、「タコを食べにまた行きたいですね」と 述べた。
みなさんも岡山県に行く機会があれば、ぜひ。異世界感と新鮮な魚介にを舌鼓をうってみては......!