ストイコビッチ氏が満を持して監督就任へ、母国セルビア代表指揮が迫る

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かつて名古屋グランパスでプレーし、多くのファンにも愛され、監督としても名古屋を率いたドラガン・ストイコビッチ氏(55)だが、満を辞して監督に就任するようだ。セルビア『ダナス』が報じた。

報道によると、ストイコビッチ氏はセルビア代表の監督就任に近づいているとのこと。年俸は100万ユーロ(約1億2600万円)で交渉がまとまったとのことだ。

当初は82万5000ユーロ(約1億400万円)が提示されていたが、セルビアサッカー協会との交渉の末に100万ユーロに落ち着いたという。

セルビア代表は、リュビシャ・トゥムバコヴィッチ監督が率いていたが、契約期間はユーロ2020までとなっていた。しかし、セルビア代表は予選敗退。12月に退任していた。

ストイコビッチ氏は、母国のツルヴェナ・ズヴェズダで頭角を表すと、1990年8月からはマルセイユでプレー。その後、キエーボ・ヴェローナへのレンタル移籍を経験すると、1994年6月に名古屋へと完全移籍で加入する。

加入当初は、その闘志溢れるプレーで多くのレッドカードをもらうなどした一方で、ヨーロッパでも注目されていた高いテクニックを披露。“ピクシー”の愛称で親しまれ、キャプテンとしてチームを支えた。

2001シーズンをもって名古屋で現役を引退。その後、セルビア・モンテネグロサッカー協会の会長に就任すると、古巣のツルヴェナ・ズヴェズダの会長にも就任。2008年に名古屋の監督に就任した。

名古屋では監督としてチームをJ1初優勝に導いたが、2013年限りで退任。その後は、中国スーパーリーグの広州富力で監督を務めていたが、2020年1月に監督を退任すると、その後はフリーとなっていた。

ユーゴスラビア時代の英雄として知られるストイコビッチ氏。正式就任となれば、2022年のカタール・ワールドカップ出場を目指すチームを率いることになる。