集大成を見せた王者・川崎FがJ1最多勝ち点「83」でフィニッシュ! 柏は2点差守り切れず…《J1》

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明治安田生命J1リーグ最終節の柏レイソル(7位/勝ち点52)vs川崎フロンターレ(首位/勝ち点80)が19日に三協フロンテア柏スタジアムで行われ、3-2で川崎Fが勝利した。

前節、アウェイのサンフレッチェ広島戦を1-0で競り勝ち、7位以上を確定させた柏。J1昇格1年目としては上々の結果を残した。有終の美を飾りたいホーム最終戦、スタメンは前節から3名変更。高橋、鎌田、呉屋に代えて北爪、山下、クリスティアーノをピッチへ送り出した。

一方、前節の浦和レッズ戦でリーグ年間最多勝利数やリーグ史上最多得点記録を塗り替えた川崎Fは、中2日で行われる最終節に先発を6名変更。山村、田中、旗手、齋藤、長谷川、レアンドロ・ダミアンが名を連ねた一方で、今季限りで引退する中村はベンチ入りせず。前節の浦和戦がラストマッチとなったバンディエラに向けても、記録尽くしとなった今季の集大成を披露したい。

そんな立ち上がり、強さとスピードを併せ持つオルンガにラフなボールを入れていく柏が先にチャンスを迎える。4分、敵陣でパスカットに成功したオルンガがGKチョン・ソンリョンが飛び出してきたのを見てループシュートを狙ったが、枠を捉えられず。

それでも、チーム色を出してリズム良く攻め入る柏が先制に成功する。14分、北爪の自陣からのロングフィードをクリスティアーノがワンタッチでボックス手前へ。これに山根との競り合いを制したオルンガがボックスへ侵入し、GKチョン・ソンリョンもかわしてゴールへ流し込んだ。

さらにオルンガは、24分にも同じような形から今度はジェジエウをなぎ倒してチャンスを迎えるも、今度のシュートはGKの正面に。一方、なかなか最終局面まで持っていけていなかった川崎Fは30分、登里のクロスを田中が頭で合わせたが、GKキム・スンギュのビッグセーブに阻まれて1点ビハインドで試合を折り返した。

しかし、後半開始早々から激しくスコアが動く。柏はキックオフ直後、ボックス右へ抜け出した北爪がシュート。これはジェジエウに掻き出されるも、こぼれ球を拾った北爪の折り返しを瀬川が蹴り込み2点差とする。

だが、ハーフタイムで家長と三笘を送り出した川崎Fも48分、田中の右CKから家長のヘディングシュートですぐさま1点を返す。さらに55分には、ボックスの外まで出ていたGKキム・スンギュのコントロールミスを三笘が奪い、そのパスを受けたレアンドロ・ダミアンがボックス手前から無人のゴールに蹴り込んで瞬く間に振り出しに戻す。

その後も王者の圧に守勢が続く柏は、64分に江坂に代えて仲間を投入して[5-4-1]へシステム変更。それでも攻勢を強める川崎Fは81分に待望の逆転弾が生まれる。ピッチ中央で相手のパスを奪って素早くカウンターに移行。三笘がドリブルで持ち上がり敵陣中央右にDFを引きつけると、ボックス左に走り込む家長にスルーパス。最後はGKを嘲笑うかのようなチップキックを沈めて初めて勝ち越しに成功した。

2点差をひっくり返された柏は終盤に猛攻。88分、右サイド深くからのクリスティアーノのクロスに仲間が詰めたが、GKチョン・ソンリョンに処理される。90分にはボックス手前から仲間がドライブシュートを放つがクロスバーに嫌われてしまった。

結局、3-2でアウェイの川崎Fが逆転勝利。J1最多勝ち点を「83」に伸ばしてシーズンを締めくくった。

柏レイソル 2-3 川崎フロンターレ

【柏】

オルンガ(前14)

瀬川祐輔(後1)

【川崎F】

家長昭博(後3)

レアンドロ・ダミアン(後10)

家長昭博(後36)