乱心?八百長?古巣対決で驚愕の行動に出たFWに疑惑の目「あからさま過ぎる」
FWの驚愕プレーに疑惑の目
トルコのスュペル・リグで起きた珍事に注目が集まっている。
23日、スュペル・リグ第9節のガラタサライvsカイセリスポルの一戦が行われた。カイセリスポルの選手として先発出場を果たしたトルコ人FWムーダト・チェリクは、2018-19シーズンをガラタサライで過ごしており、古巣対決となった。
自分を手放す決断を下した古巣との対決は、どんな選手にとっても、いつもより気合いの入る試合となることが普通だが、チェリクは気合いが入り過ぎてしまったのか、前代未聞のプレーを見せてしまった。
0-0のまま迎えた19分、守備に回ったチェリクは、相手選手の前でスライディングを敢行。しかし、ボールが相手に渡りそうだと分かった瞬間、あろうことか右手を使ってボールを自らのもとへ手繰り寄せた。さらに、ボールが再びこぼれそうになると、もう一度手で手繰り寄せるという、考えられない行動に出たのだ。
その後、やってしまったという表情で頭を抱えたチェリク。この反則でイエローカードのみで済んだものの、今度は62分、相手選手へのファールで2枚目のイエローカードをもらい、退場処分に。その上、ボックス内でのファールだった為、PKも献上することとなった。
ガラタサライにPKを難なく決められたカイセリスポルは、1つのプレーで、数的不利と1点ビハインドという悪夢のような状況に追い込まれてしまった。絶望的な状況かと思われたカイセリスポルだが、71分に1点を返し同点に。試合は1-1のドローに終わっている。
試合後、この信じられないチェリクのハンドは、古巣対戦であること、そして、その後の選手のリアクションがあまりにも不自然過ぎることが相まって、八百長があったのではないかと疑惑の声が挙がる始末となってしまった。
このプレーがSNSに共有されると「取り乱したフリをしてる彼の顔を見てみろよ」、「万一審判が見逃した時のために2回ハンドしてるだろ」、「恥ずかしくないのか、あからさま過ぎるだろ」など、他ファンから批判の声や、コミカルな反則場面にただただ笑うコメントが多数集まり、大きな反響を呼んでいる。
試合後トルコ『Beyaz TV』のインタビューに応えたチェリク本人は「地面に寝た状態だったが、ボールを止めなければならなかった」と問題のプレーについてコメント。「僕は自分が今所属するクラブに忠誠を誓っている。自分のチームを売るなんて、自分の妻を売るようなものだ」と八百長疑惑についても否定している。
現時点で疑惑の真偽は明らかになっていないが、チェリクのプレーが信じられないものだったことは事実。八百長であれば非常に大きな問題であるが、八百長でなかったとしても、考え得る限り最悪の醜態を古巣相手に晒してしまったことになる。