[みみよりライブ5up - 広島ホームテレビ] 2020年10月29日の放送では、新型コロナウイルスの影響で「初詣」の光景が変わるという話題を取り上げていました。

広島県内の神社関係者によって「初詣の感染対策」に関する話し合いが行われました。神社本庁では独自のガイドラインを策定し、各神社に対策を呼びかけていますが悩みはつきません。


密は避けたいですが...(ITA-ATUさん撮影、Wikimedia Commonsより/画像はイメージ)

そんな中、すでに対策を決めているのが広島護国神社(広島市)です。例年三が日には60万人が訪れる護国神社ですが、来年は参拝方法を変えるということです。

その名も「初詣」を前倒して行う「幸先詣(さいさきもうで)」です。

「三が日だけが初詣ではない」

広島護国神社では、正月の準備を始める「正月事始め」にあわせて、12月13日から破魔矢などの販売も始める予定です。

こうした取り組みについて、潮康史権宮司は

「三が日だけが初詣ではないので、2月までずっと態勢を整えていつでもお参りいただけるように、要するに分散して参拝していただくということもお願いしたいところ」

と話します。

人が密集しやすいおみくじ掛けのスペースは廃止し、各自で持ち帰るよう呼びかけています。お清めを行う手水舎も三が日は閉鎖。そして参拝客が行き交うのを避けるために、出入り口を設け一方通行にするということです。

コロナ禍で検討される新しい初詣の形は浸透するのでしょうか。

番組が街の人に話を聞くと、

「仕方ない部分もあるけどなんかちょっといつもと違って正月らしさを感じないんじゃないかという気持ちはありますね」
「小さい子どもがいるので三が日は避けようと思います。例えば混み具合がわかるようにしてほしい」

と話していました。

今年も残すところあと2か月。当たり前の光景も大きく変わりそうです。

少しでも安心してお参りするために、できることは協力して気持ちよく新年を迎えたいですね。

(ライター:momiji)