三つどもえの戦いか 宇都宮市長選まで1カ月
県知事選と同じく1カ月後に投開票が行われる宇都宮市長選挙では、5選を目指す現職と新人2人の合わせて3人が立候補を表明しています。
宇都宮市長選には、5選を目指す現職の佐藤 栄一氏(59歳、弁護士の須藤 博氏(76)、それに前の市議の西 房美氏(83)の3人が立候補を表明しています。
現職で自民・公明から推薦を受ける佐藤氏は、4期16年にわたる市政運営の実績を強調。これまで進めてきた次世代型路面電車LRTの整備事業などを通して、先進技術を活用した全国のモデルとなる地域共生社会の実現を訴えています。
一方、市民団体「宇都宮市のLRT問題連絡会」の共同代表などを務め、弁護士でもある新人の須藤氏は野党4党からの推薦を得ています。佐藤氏の多選を批判した上で、新型コロナ対策を優先的に進めるべきだと主張。LRTの工事を一旦凍結し、その費用を新型コロナ対策に充てたいとしています。
2人から遅れて立候補を表明した前の市議の西氏は1991年に市議に初当選。2019年までに通算で5期務めていますLRTの整備については反対の立場で、今後住民投票が必要という考えを示しているほか、社会的に立場の弱い人々を中心とした政治を訴えています。
三つどもえの戦いとなる見込みが強い宇都宮市長選は、来月8日に告示、知事選と同じ15日に投開票が行われます。