弱点はどこ? 新型ヤリスクロスの長所・短所 ユーザーの気になる部分とは
トヨタ「ヤリスクロス」のここがいい!
先行予約時点から好調な滑り出しを見せているトヨタ新型「ヤリスクロス」。2020年8月31日に発売されてから、販売店には関心を寄せるユーザーが多く来店しているといいます。
そんな、ヤリスクロスの長所と短所はどのようなものなのでしょうか。
まず、長所としては世界トップレベルの燃費性能が挙げられます。同じGA-Bプラットフォームを採用する「ヤリス」譲りの低燃費を誇り、ヤリスクロスのWLTCモード燃費はハイブリッド車が30.8km/L、ガソリン車でも21.6km/Lとなっています。
【画像】メッチャひろーい! ヤリスクロスの荷室をささっと見る!(45枚)
ライバル車として比較されるモデルにホンダ「ヴェゼル」と日産「キックス」がありますが、それぞれ燃費で比較するとヴェゼルのハイブリッド車が21.0km/L、ガソリン車は18.6km/L。ハイブリッド車のみラインナップされているキックスは21.6km/Lとなっています。
ヤリスクロスはハイブリッド車の燃費もさることながら、ガソリン車においても優れた数値を備えており、ライバルのハイブリッド車と同等の燃料効率を誇っているのです。
また、広いラゲージスペースもヤリスクロスの強みです。全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mmのボディサイズに対し、荷室長820mm(5人乗車時)×荷室幅1400mm×荷室高732mm(デッキボード下段時は850mm)の容量390リットルを誇ります。
全長4360mm×全幅1795mm×全高1550mmと、全高以外はヤリスクロスよりも大きいトヨタ「C-HR」でも、ラゲージ容量は310リットルとなっています。
コンパクトながら広いラゲージスペースを有するヤリスクロスは、ゴルフバッグを2つ積むことも容易なのです。
加えて、6:4分割アジャスタブルデッキボードをトヨタのSUVとして初めて採用し、一部グレードで標準装備。大きな荷物を積み込むこともできますが、6対4の比率でさまざまなアレンジが可能なため、小物の積載にも対応しています。
では、ヤリスクロスの長所について、ユーザーからはほかにどのような声があがっているのでしょうか。トヨタの販売店スタッフは以下のように話します。
「静粛性についてお褒めの言葉をいただくことが多いです。また、室内高が高いため、快適な車内スペースはヤリスクロスの長所といえるでしょう。
燃費やラゲージスペースなど、ほかのモデルと比較しても優れた点を持ちながらも、価格帯がライバル車に比べてリーズナブルなため、最終的には値段を決め手に購入する人もいます」
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ヤリスクロスのガソリン車は189万6000円から221万円、ハイブリッド車は228万4000円から258万4000円という価格設定になっています。
対して、ライバル達のエントリーグレードでは、ヴェゼルのガソリン車が211万3426円、ハイブリッド車が250万5555円。ハイブリッド車のみのキックスは275万9900円となり、標準で装備される内容が異なるため単純な比較は出来ないものの、それでもヤリスクロスは価格を抑えた設定ともいえます。
ヤリス譲りのSUV。 気になるトコロはどこ?
そんな良いところばかりのヤリスクロスですが、いくつかの短所も存在します。
ひとつは乗り心地です。突き上げが路面から伝わりやすく、段差を乗り越えるときにその傾向が現れます。
実際に、トヨタの販売店スタッフによると、試乗したユーザーが気になる点として挙げることが多いとしています。
次に、リアシートが狭いということです。車内スペースは室内長1845mm×室内幅1430mm×室内高1205mmとヤリスから拡張されているものの、人によっては窮屈に感じることもあるようです。
では、具体的にどれほど狭いのでしょうか。別のトヨタ販売店スタッフは以下のように話します。
「身長180cmの私が座っても、頭上の天井部分に窮屈さを感じることはなく、大体こぶしひとつ分くらいの余裕があります。
しかし、足元や膝周りにはほとんど隙間がないため、人によっては長時間の乗車が辛く感じてしまうでしょう。実際に、お客さまのなかでも狭いという声も多数あります」
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もちろん、人によって体格の違いがあるため一概に狭いとはいえないものの、ユーザーの反応としては多い反響のようです。あくまで個人の感覚のため、購入を検討する際は実際に乗って確かめるとよいでしょう。
また、売れ行きが好調なため納期も長くなっています。トヨタの販売店に確認すると、2020年9月末の段階で、ガソリン車は12月頃、ハイブリッド車は2021年2月上旬から中旬としています。
人気が集まっているモデルなため、納車時期が長引くのは致し方ない部分ですが、購入時には気にしておきたい部分です。