『大コメ騒動』ポスタービジュアル 配給:ラビットハウス、エレファントハウス
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 1918年(大正7年)富山県の海岸部で発生した「米騒動」に基づき、女性たちの活躍にスポットを当てた映画『大コメ騒動』(読み方:だいこめそうどう)の初日が2021年1月8日に決定し、特報映像で井上真央らが演じる日焼けした漁師町のおかか(女房)たちの姿が公開された。なお、米騒動発祥の地である富山県では2021年1月1日より先行公開される。

 明日食べる米もないというほど生活に困窮した女たちが起こしたこの騒動は、新聞で報道されるや全国に広がり暴動に発展した。本作は、毎日上がる米の価格に頭を悩ませていたおかかたちが、ある事故をきっかけに行動を起こすさまを描く。監督は、自身も富山県出身で『超高速!参勤交代』や『空飛ぶタイヤ』などで知られる本木克英。主演の井上とは2007年に公開された映画『ゲゲゲの鬼太郎』以来2度目のタッグとなる。

 特報では、シベリア出兵を控え米の価格が高騰する大正7年の日本で、富山県の漁師町のおかか(女房)たちが結託し、米を船に積み込む男たちに全力で飛びかかるなど、エネルギッシュな姿が収められている。女仲仕として重労働に勤しむおかかたちの日焼けした姿が印象的で、特におかかたちのリーダー・清んさのおばばを演じた室井滋は、自身の地元・富山県に実在したおばば的存在の人物を参考に、衣装やメイクに汚しを加えたという。

 これまで、夏木マリ、三浦貴大、そして富山県出身の室井滋、立川志の輔、西村まさ彦、柴田理恵、左時枝らの出演が発表されていたが、特報の公開により新キャストも明らかに。町一番の権力者である大地主に石橋蓮司、いととともにコメ騒動に参加するおかか仲間に鈴木砂羽、舞羽美海、冨樫真。トキ(鈴木砂羽)の夫に吹越満、大阪の新聞社のデスクに木下ほうか、おかかたちを目の敵にする警察署長に内浦純一、いとらを取材する新聞記者に中尾暢樹、私塾の先生に工藤遥、いとの旧友に吉本実憂が決定した。(編集部・石井百合子)

映画『大コメ騒動』は2021年1月8日、TOHOシネマズ日本橋ほか全国公開