ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタが古巣であるバルセロナにメッセージ【写真:高橋 学】

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自身の公式SNSで古巣バルセロナの現状を思いやるメッセージを投稿

 J1ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、自身の公式SNSで古巣バルセロナの現状を思いやるメッセージを綴った。

 バルサに数々のタイトルをもたらしたレジェンドのその行動に、海外メディアも注目している。

 イニエスタはバルセロナのアカデミー、ラ・マシア出身で、2002-03シーズンのトップデビュー後、16シーズンにわたってクラブ一筋で活躍。数々のタイトル獲得に尽力し、クラブのレジェンドとして地位を築き上げ、2年前に神戸へと加入した。

 イニエスタにとって切っても切り離せない存在である古巣バルセロナは今季、リーガ・エスパニョーラで3連覇を逃すと、14日のCL準々決勝でバイエルン・ミュンヘンに2-8という記録的スコアで敗戦。その後、キケ・セティエン監督の解任が発表されるなど、近年稀に見る“危機”へと陥っている。

 そんな古巣の現状に黙っていられなかったイニエスタは自身の公式ツイッターを更新し、愛情を込めたメッセージを送信。投稿には、バルサの選手たちが試合前に円陣を組んでいる写真に加え、本拠地カンプ・ノウのスタンドに「Som un equip!(我々はチームだ!)」の人文字が浮かんだ写真の2点が添えられ、「世界一のクラブをみんなでつくりましょう!」と、ハートマーク3つを付けて綴っている。

 ファンからは「レジェンド」「キング・イニエスタ」「イニエスタ、愛してる」「お願いだから戻ってきて」との声が上がるなど反響を呼んだなか、海外メディアはイニエスタのその行動に注目。英誌「フォー・フォー・トゥー」スペイン語版は「アンドレス・イニエスタのバルセロニスモ(バルセロナ主義者)に対する物珍しいメッセージ」と見出しを打ち、「チャンピオンズでの痛ましい敗北は、イニエスタ自身が所属していた素晴らしい時代に終止符を打ち、バルサの組織の深刻な危機を招いた。元バルサの選手は、それを克服するためには団結することが重要だと考えている」と伝えている。

 バルサ退団から2年が経った今なお、多大な影響力を持つイニエスタ。古巣の危機に発したメッセージはクラブを救うだろうか。(Football ZONE web編集部)