渡部建

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「タクシーチケットを使っての乗車なのに“領収書をくれ”と言われたんです。20年以上も運転手をやっていますが、そんなの初めてでした」

【写真】不倫後、『食べログ』サイトから故意的に削除された渡部建

 そう証言するのはベテランのタクシー運転手。5年ほど前のことで、乗せた客は“トイレ不倫”で自粛中のアンジャッシュ渡部建だったという。

「日本テレビの麹町スタジオに呼ばれました。『行列のできる法律相談所』の収録帰りだったようで、目黒区のマンションまで乗せたら、支払いのときに領収書をくれと」

 タクシーチケットは、契約している会社が後で一括して乗車賃を支払う仕組みだ。

「日本テレビはタクシー会社と契約して、チケットを発行しています。1回限り使えるものを、収録後にマネージャーさんに渡すことが多いですね。後でテレビ局が支払うことになりますから、運転手とお金のやりとりはありません」(日本テレビ関係者)

悪質なものは刑事罰の対象に

 お金を払っていないのだから、領収書をもらう必要はない。それでは何に使うのか。同じタクシー会社の運転手によると、

「チケットでタダ乗りしたのに、領収書をもらって経費精算して節税をする“二重取り”が問題になっています」

 つまり、渡部には“脱税”の疑いが浮上しているのだ。

 渡部が領収書を要求したのはこのときだけではない。別のタクシー運転手も証言する。

「麹町スタジオから渡部さんを乗せました。チケット利用でしたが、降りるときに“レシートないの?”と聞かれたので領収書を出しました。二重取りかと思いましたが、客商売なので断れません」

 渡部の乗車したタクシー会社に問い合わせると、

「降車の時点ではお金をいただいていないので、領収書は発行しません。かわりに未収書をお出しします。支払料金を確認するためのものです」

 しかし領収書の発行のほうが簡単で、客に求められれば渡す運転手は多いようだ。

 もし経費を不正請求した場合、罪に問われる可能性はあるのか。税理士法人リライトの白石真敬さんに聞いた。

「タクシーチケットの利用者が領収書を受け取り、個人で経費計上すれば、脱税になります。発覚すれば重加算税が課され、悪質なものは刑事罰の対象になります。タクシー代を経費として計上すると、中小企業の場合は領収書額の3割程度が節税になります」

 渡部はなぜ領収書を要求したのか。所属事務所を通じて本人に確認すると、

「タクシーチケットで乗車した際、普段から金額の確認のため、未収書を受け取っています。誤って経費に計上されないよう、本人と税理士がダブルチェックしているので、まざることはありません」

 そもそもテレビ局が支払う乗車賃の金額を確認する必要があるのかは疑問だが、お金の管理はキチンとしているようだ。トイレに呼び出していた女性に1万円を渡して不倫したときも領収書を求めたなんてことは、まさか、ね?