「霜降り明星」せいやさん(左)と粗品さん

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「あれこそ芸人」「笑いで跳ね返した」――。お笑いコンビ「霜降り明星」が2020年6月19日深夜、パーソナリティをつとめるラジオ「霜降り明星のオールナイトニッポン0」(ニッポン放送)で2時間ボケ倒し&ツッコミ倒したことに、ファンが爆笑しつつ賛辞を贈っている。

コンビのせいやさんは18日、一般女性との「Zoom」飲み会で下半身を露出したと週刊文春に報じられたばかり。騒動後初となるこの日のラジオの発言には注目が集まったが、一切触れず、芸人らしく芸で押し通した。

「言葉で表すより芸人としての表現・やり方でアンサーしてる」

ラジオは冒頭からフリートークなしで「ポケットいっぱいの秘密」のコーナーが始まった。せいやさんがファンである歌手アグネス・チャンさんの同名曲にのせ、リスナーから寄せられた「秘密」を紹介していくコーナーと銘打っているが、実際に読み上げられるのは雑学から日常の出来事まで取り留めがない。読み上げた後せいやさんが唐突かつ多くは意味不明にボケ始め、粗品さんがツッコんでいくのがお決まりで、同番組において最も無秩序なコーナーとしてコアな人気を誇る。なお番組公式サイト上では終了したコーナーとして扱われている。

通常は扱うとしても5分程度しか割かない同コーナーだが、今回は冒頭から終了までなんと2時間ぶっ続け。延々とマシンガントークを繰り広げ、せいやさんがレパートリーとする桑田佳祐さんや武田鉄矢さんらのモノマネ、「笑っていいとも」の寸劇なども突然飛び出した。

脈絡のない話が次々と展開され、リスナーは爆笑。自己紹介含め落ち着いたトークは一切なし。せいやさんをめぐる文春報道のことも最後まで触れることはなく、2時間。ツイッター上では「#霜降り明星ANN0」がトレンド1位に入り、こんな声が。

「あれこそ芸人だったし、コンビだったし、愛だったし、霜降り明星だった」
「彼らの言葉で表すより芸人としての表現・やり方でアンサーしてる感じ、痺れる」
「トークらしいトークは一切なく、自己紹介すらせずにカオスなコーナーをやり続け、ただひたすらにボケ倒し、ツッコミを入れ続けるという凄まじい放送。芸人としての霜降り明星の答え、最高にカッコイイし何より二時間ずっと面白かった」
「この報道直後のラジオで意味わからん内容で2時間ふざけまくって粗品と笑いで跳ね返してて草」
霜降り明星のオールナイトニッポン0、何を話すのかなー?と期待して聴いたら文春に全く触れずに2時間ボケ倒してた。スゴいわ、せいや
「間違いなく、伝説の回だった。それに立ち会えたことに感動」

「格好よかったなー」「流石です。凄かった」

「カオス」な放送ではあったが、途中コンビの処女作の漫才を披露。「これでオーディション受かったんですわ、吉本(興業)の」(せいやさん)、「吉本に入ったきっかけのネタや」(粗品さん)などと笑顔で回想するシーンもあった。こうした場面も含め「初心、か 感動回やん」という声もあがっていた。

テレビプロデューサーでANN0水曜パーソナリティの佐久間宣行氏は「格好よかったなー」と一言。テレビプロデューサーの藤井健太郎氏も「流石です。凄かった」と手放しで称賛した。お笑いタレントでYouTuberのパーマ大佐(26)も「かっこよすぎる」と投稿した。

放送後、ライブ配信サービス「ミックスチャンネル」では2人のアフタートークを配信。粗品さんは「僕ら見えませんけど、コメントが(画面の)下に流れてますよね。せいやさんを労わってあげてください、皆さん。十分届いていると思います、コメント」との言葉を残した。