シアーシャ・ローナンvsメリル・ストリープ!『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』本編映像
映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の本編映像が公開され、若き演技派シアーシャ・ローナン演じる主人公ジョーとオスカー女優メリル・ストリープ演じるマーチ伯母が、それぞれが考える“女性の幸せ”をめぐってバチバチとバトルを繰り広げる姿が明らかになった。
南北戦争時代を舞台にマーチ家の四姉妹の絆と成長をつづったルイザ・メイ・オルコットのベストセラー小説「若草物語」を、『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督が現代的な解釈でみずみずしく映像化した本作。オルコットが自らの生き方を重ねて生み出したジョーは、「小説家になるために結婚はしない」と心に決めた、気が強く、独立心にあふれたマーチ家の次女だ。
今回公開された映像は、ジョーが広い屋敷でマーチ伯母に呼び出されるシーンから始まる。ジョーはいつも伯母の都合だけで呼び出されているが、文句は言えない。なぜなら本の読み聞かせは生活費になるし、結婚はしないと心に決めたジョーにとって、伯母の経済援助を受けることは将来的にも必要となるかもしれないのだ。マーチ伯母はそんな彼女の心を見透かすように「そんな態度だと、将来援助しませんよ」とチクリ。勝気なジョーも黙ってはおらず、「雇ってもらって感謝しますが、将来は自分で」と言い返すなど、シアーシャ&メリルという演技派ならではのユーモラスなバトルが繰り広げられる。
結婚だけが女性の幸せとされた時代のシビアな現実を、四姉妹に伝える役割を担ったのがマーチ伯母というキャラクターだ。脚本も手掛けたガーウィグ監督は「メリルはマーチ伯母の、家族のバラスト(バランスをとる存在)としての役割をとても賢くやってくれた。あのキャラクターは、わたしが書き始めてからどんどん重要になっていったの。彼女はマーチ伯母がいかに効力のあるポジションにあるか教えてくれたの」と語る。
権威を感じさせながらも時にコミカルにマーチ伯母を体現したメリルに、ガーウィグ監督は「彼女は全てにおいて女王だし、彼女がとにかくこの役のいろいろなアイディアを明瞭に表現してくれるのを見るのは、人生一番と言えるくらいゾクゾクしたわ」と大興奮だった。初共演を果たしたシアーシャも「メリルと仕事できるなんて光栄だったし、彼女がそこにいてくれるだけで大きな意味があったの」と感激のコメントを寄せている。
美しくしっかり者の長女メグ役は『美女と野獣』のエマ・ワトソン、内気で繊細なピアニストの三女ベス役はテレビドラマ「KIZU−傷−」のエリザ・スカンレン、人懐っこいが頑固な末っ子エイミー役は『ミッドサマー』のフローレンス・ピュー。ジョーに想いを寄せる幼なじみのローリー役は『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメ、マーチ家の愛情豊かな母役をローラ・ダーンが務めている。本年度のアカデミー賞で作品賞、主演女優賞(シアーシャ)など6部門ノミネートを果たした。(編集部・市川遥)
映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は6月12日より全国順次公開