「他人と被らない」「100万円以下」「魅力たっぷり」3つのワガママを叶える2000年代の中古輸入車5選
マニアックな魅力あふれるコンパクトカーも選べる
クルマ好きにとって「人とは被らないクルマに乗りたい」というのもクルマを選ぶ際の理由になり得る要素の1つである。しかし「ただ被らなければいい」というものでもなく、クルマには何らかの魅力も必要だ。そんなクルマは2000年代の中古車には珍しくなく、それでいて中古車価格はリーズナブルなことも多い。今回は車両価格100万円まででそんな輸入車をピックアップしてみよう。
1)アウディA1(初代モデル)
アウディA1はVWポロのアウディ版で、先代モデルとなる初代モデルはポロの先代モデルがベースとなる。先代A1には5ドアのスポーツバックに加え、ポロにはない3ドアハッチバックもあり、エンジンも1.2リッターターボが標準となるポロに対し、A1は1.4リッターターボが標準だ。そこに高品質なインテリアやアウディというブランド料が加わるためA1の新車価格はポロの50万円高といったところだった。
しかし、新車時とは対照的に3ドアが中古車になるとポロの中古車と大して変わらない50万円台ということがよくあり、3ドアという希少性やアウディブランドを考えたら、A1の中古車は値段の割に面白いチョイスだ。
2)BMW130i(初代モデル)
BMW1シリーズはBMWにおいて最後のコンパクトFRとなった先代2代目モデルでも、100万円で買えるタマが多数流通している買いやすい輸入中古車だ。
そのなかでも買い得感はそれほどではない代わりにマニアックな魅力があるのが、初代モデルにあった3リッター6気筒NAエンジンを搭載する130iだ。ダウンサイジングターボが普及した今、新車で6気筒エンジン搭載車を買うのは高嶺の花である。
それが初代モデルのBMW130iなら年式は10年落ち以上となるが、多くはないものの100万円で選べるくらいは流通しており、コンパクトなボディに3リッター6気筒NAエンジンという組み合わせは大変通好みだ。さらにそのなかにはエンジンの魅力をより濃厚に味わえるMT車も意外に流通しているので、MTであれば一層、一目を置かれるに違いない。
人気車なのに走行距離が短い「買い」なモデルも存在!
3)プジョー308(先代モデル)
プジョー308はVWゴルフなどがライバルとなるモデルだ。フランス車の常でドイツ車のようにわかりやすいモデルではないのは事実ながら、しばらく乗っているとしなやかさなどに代表されるフランス車らしさを存分に味わえる点はなかなか魅力的だ。
それでいて中古車価格が安いのもフランス車の常で、2011年式以降の年式で1.6リッターターボ+6速ATという近代的なパワートレインを搭載し、走行6万km以下というまだまた使えるクルマが50万円以下で流通している。このくらいの価格であれば「フランス車に乗った」という経験が残るだけでも、アリな選択なのではないだろうか。
4)ボルボV40(現行モデル)
2013年登場のボルボV40は、最大の武器となる未だに通用する高性能な自動ブレーキや歩行者保護エアバッグをはじめとした安全性の高さ、安全性以外でも車重が重い代わり重厚感のある乗り味、リヤシートは少々狭いけど華を感じる内外装といった魅力にあふれていたこともあり、日本でもよく売れたモデルだ。
にも関わらず中古車を見てみると一番古くても2013年式、走行6万km以下という現役バリバリのタマが50万円台から流通しており、予算100万円なら走行距離の少ないタマも多数流通している。100万以下で自分だけでなく人に対してもこれだけ安全なクルマが買えるというのは激安だ。
5)メルセデス・ベンツEクラスクーペ(先代モデル)
ややこしい話になるが、メルセデス・ベンツEクラスクーペの先代モデルは先代Cクラスベースの2ドアボディに先代Eクラスのフロントマスクを持ち、十分人が乗れるリヤシートを持つというフル4シータークーペである。
クルマ自体は標準系のベンツらしく面白みは薄いが、ベンツらしく完成度も非常に高い。またベンツの2ドアクーペというエレガンスを感じさせる雰囲気も魅力的だ。新車価格は多数売れるわけではない2ドアクーペということもあり600万円台からと高価だったが、中古車になると11年落ち以内の年式で走行距離もとくに多くないタマが100万円で選べるくらい流通しており、クルマの値段の割にはリッチマンか紳士に見えるのは間違いない。
また「若干のギャンブルになってもいい」というチャレンジャーであれば、先代Eクラスクーペの前身となるCLKを予算50万円で自分のものにするという手もある。