14階の屋上から外壁を伝って下りようとした少女が転落(画像は『自由時報 2020年5月14日付「攀外牆墜14樓奇蹟生還 女童嚴重內出血與死神拔河」(記者徐聖倫翻攝)』のスクリーンショット)

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台湾・新北市板橋区で13日、9歳の少女が14階の集合住宅の屋上から転落する事故が起きた。少女は一人で屋上で遊んでいたところ強風で入り口の扉が閉まり、ロックがかかってしまったため外壁を伝って下りようとして転落したという。『自由時報』『TVBS新聞網』などが伝えた。

事故があったのは、13日午後5時頃。少女の家は6階にあるが、普段は自転車を14階の屋上に置いているそうだ。この日、少女は屋上で自転車に乗って遊んでいた。しかし強い風が吹き、屋上の入り口の扉が閉まってしまった。扉は一方からしか開けられない仕組みになっており、少女は携帯電話なども持っていなかったため、屋上で身動きが取れなくなった。

少女は仕方なく外壁伝いに下りようとして、足を滑らせて階下の中庭に転落した。しかし少女は自力で起き上がると、集合住宅のロビーで駐在警備員に119番通報を頼み、エレベーターで自宅に戻った。そして家の中にいた姉に事故を知らせたそうだ。

転落直後の少女は頭部や手足を打撲したように見えたそうだが、病院で精密検査をしたところ肋骨4本を骨折、肝臓が破裂していることが分かり緊急手術となった。現在はICU(集中治療室)で治療を受けており、医師によればここ数日がカギになるという。

この事故を受けて警察は、メディアを通して市民に対し「もしも屋上で身動きが取れなくなっても、絶対に壁伝いに下りようとは思わないで」「通信機器がない場合は、大声で助けを呼ぶなどし壁伝いに下りる以外の方法を」と呼びかけている。

画像は『自由時報 2020年5月14日付「攀外牆墜14樓奇蹟生還 女童嚴重內出血與死神拔河」(記者徐聖倫翻攝)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)