ホークス工藤監督、エース千賀の早期復帰を示唆「近いと思います」
工藤監督は3度目の練習視察でオンライン会見「選手のストレスが貯まらないように」
ソフトバンクの工藤公康監督が22日、オンライン会見に対応した。工藤監督の選手視察は9日の自主練習開始以来3度目、オンライン会見の“登板”は2度目。会見の冒頭、工藤監督は「感染された皆さんのことを思うと心が痛みます。1日も早く感染の広がりが収まり、感染された皆さんが早く元気になられるようにと思っております」と述べた。
9日の会見後、交流戦の中止や5月中の開幕断念などの動きがあったが、その間もオンラインで球団やコーチ陣とは会議を行っているという。「開幕のための準備を怠らないように我々はしっかりと選手を見守って、いいコンディショニングで開幕を迎えられるように準備をするだけです。球団とは選手をどうやって守っていけばいいのかを話し合っていますし、12球団の話し合いで出てきたことに関しては当然納得し、どんな状況になっても対応していくための話し合いもしています」と話した。
3度目の視察となったこの日も「家族を持っている選手はうまくやれているところもありますが、独身の選手や外国人選手はストレスが貯まっているんじゃないかと思うので、少しでも話をしてリラックスしてもらえるように心掛けています」と選手を気遣った。また、2月下旬に右前腕部の違和感で別メニューとなっていた千賀滉大、高橋礼、甲斐野央のリハビリ組の3投手について、「高橋君は『ほぼほぼ気になるところはない。足の方は大丈夫です』と話していましたし、投手コーチやトレーナーからも『だいぶいいです』と聞いています。千賀投手はキャッチボールで50メートルくらいは投げられるようになっています。ランニングでもメディシンボールを持って走ることができていましたし、50メートルをある程度のスピードを出して走ることもできていました。あとは投げていってスピードとか距離を伸ばしていけば、復帰は近いと思っています。甲斐野投手は筑後で練習をやっていて、情報は入っていますが、直接見ていないので僕の方からどうこう言うのはやめておきます」と語った。
最後にファンに向けて「いつ収束するのかわからない中でも、皆さんと我々がコロナに立ち向かって勝っていくことが1日も早い開幕に繋がると思います。苦しい中でもみんなで助け合い乗り切っていくことが何よりだと思います。素晴らしい開幕ができるように我々も頑張っていきたいと思いますし、皆さんに会える日を楽しみにしています」と語りかけた。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)