俳優の梅沢富美男が、4月21日放送の『情報ライブミヤネ屋』(日本テレビ系)で、自らが率いる劇団の経済損失を明かした。

 新型コロナウイルスの影響で、リモート出演した梅沢。「今日の『ミヤネ屋』に出演させてもらって、15日ぶりの仕事。ずっとうちにいました」と近況を語る。

 芸能界でも感染が広がるなか、自身は「娘に毎日2回、熱を測ってもらってる」と明かす。司会の宮根誠司が「脇を開けてこうやって(測ってもらってるの)?」と聞くと、「そうそう。『お父さんだらしないからやってあげてる』って。今朝は35.6度で、『低すぎない?』と言われた」と明かした。

 自らの劇団『梅沢富美男劇団』にもコロナの影響が出ているという。2月下旬から始まり、5月の公演も相次いで中止・延期になっている。だが、梅沢はスタッフを路頭に迷わせないよう、奮闘していた。

「みんな家賃を支払ったり、生活しないといけない。誰がどうしてくれるのか、誰もしてくれないじゃないですか。座長である俺がしないと、誰もしてくれない。頑張ってみんなの公演日数のお金(給料)を補填していますよ」

 2019年4月14日放送の『日曜はカラフル!!』(TOKYO MX)で、梅沢は主な収入源が舞台だと明かしている。

「(収入は)何十億はあると思うよ。ただ、全部入るわけじゃない。42人いるスタッフに、役者もいるし。それらに全部お金を払っていかなきゃいけない。月に10〜15本ツアーを組んでるし、払うのも大きいんだよ」

 梅沢富美男劇団は、大人数のスタッフが、バスで全国を移動する。いずれも中止や延期になったが、たとえば4月8日は福岡県北九州市、4月9日は山口県周南市、4月10日は福岡県筑紫野市、4月11日は福岡県新宮町といった具合で、移動に次ぐ移動だ。人数が多ければ宿泊費も食費も巨額になる。

 公演がなくなれば、こうした経費は減るが、もちろん収入もなくなる。スタッフに給料補填した梅沢の男気を感じるエピソードだ。