パク・チソン氏が1位に輝いた

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 アジアサッカー連盟(AFC)は16日、専門家とファンの投票による『アジアのワールドカップヒーロー』を発表し、元韓国代表MFのパク・チソン氏が総合1位に輝いた。ボタフォゴのMF本田圭佑はファン投票で2位だったが、専門家の評価では4位。総合順位は4位タイだった。

 AFCは1日に本田、パク・チソン氏、日本の“天敵”として知られた元オーストラリア代表FWのティム・ケーヒル氏、元サウジアラビア代表FWのサーミー・アル・ジャービル氏、イラン代表GKアリレザ・ベイランバンドの5選手の名前を挙げ、「ワールドカップでアジア最高だと思う選手を教えてください」とファン投票を実施。1位がベイランバンド、2位が本田、3位がアル・ジャービル氏、4位がパク・チソン氏、5位がケーヒル氏という結果だった。

 そして2週間後の16日には、全体結果のうち25%が反映される専門家の意見も発表。元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏、イラン代表や清水を率いたアフシン・ゴトビ氏、アジアのサッカーをよく知るスティーブ・ダービー氏に順位付けを行ってもらい、3人の意見をまとめると1位がパク・チソン氏、2位がケーヒル氏、3位がアル・ジャービル氏、4位が本田、5位がベイランバンドだった。

 この結果、総合1位はパク・チソン氏、2位はケーヒル氏、3位はアル・ジャービル氏、4位は同率で本田とベイランバンドになっている。

 AFCによると、トルシエ氏は「彼ら全員がナンバーワンにふさわしい」と前置きした上で、「パク・チソンはマンチェスター・ユナイテッドでのタイトル獲得と、2002年ワールドカップで韓国のベスト4進出に貢献したという点で、最も成功した選手だと言えるだろう。MFとしてチームに大きな影響を与えたと考えられる」と言及。日本人初のW杯3大会連続ゴールを達成し、アジア人のW杯歴代最多得点者(4得点)でもある本田については「(ケーヒル氏とともに)アジアで強い影響力を持っていたが、アタッカーとしては個の影響力の方が大きかった」と指摘している。

 また、ゴトビ氏とダービー氏もパク・チソン氏を高く評価した。元清水指揮官は「疲れ知らずの走力で韓国を最もダイナミックなチームの1つにした」とパク・チソン氏のハードワークを韓国の躍進の理由に挙げ、本田に対しては「得点もアシストもでき、創造性とスキルが彼を際立たせている。その素晴らしい左足は、セットプレーやPA内で日本の武器となった」と個の能力を評価。ダービー氏も「常にチームのためにプロフェッショナルな仕事をした」とパク・チソン氏のチームへの貢献度を称え、本田については「優秀な選手であり、候補者リストの中で最も個人として才能がある。彼はイタリアのセリエAでプレーし、中田英寿が引退した後、日本サッカーの世界的な顔となった」と、その強烈な個性を称賛した。