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親を亡くした子どもらを支援する「あしなが育英会」は4月16日、高校から大学院までの全奨学生およそ6500人に15万円の緊急支援金を交付すると発表した。総額は約10億円になる。

新型コロナウイルスの影響で、母親が職を失うなど、遺児家庭から「全員で路上生活をするしかない」といった声が届いていたため。

送金は4月中に実施。現在、入金口座を登録中の家庭についても、作業が完了次第、送金する。

交付にあたって、玉井義臣会長は次のようなメッセージを寄せている。

「奨学生諸君。コロナに感染しないように2時間ごとに手洗いしなさい。奨学金は心配しなくていいから。お母さんと君らが元気でいることが、あしながの願いですから」

あしなが奨学金は、春秋の学生募金が大きな支えになっている。しかし、今年はコロナの影響で春の募金が初めて中止に。

育英会は、ホームページなどを通じた支援も求めている。