新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛モードが続いている今日この頃。家の中で過ごす時間が大幅に増えたという人も多いだろう。

しかしずっと家にいるのも正直言うと退屈だ。変わり映えのしない毎日に、ちょっとした彩りを...そんな思いで生まれた、あるおじいさんの「サプライズ」がツイッターで注目を集めている。


絵はがきの使い道は...(画像はイメージ)

「文房具見てたら隣にいたおじいちゃんが絵はがきふたつ持って、どっちがいいと思いますか?って聞いてきたから、どなた宛ですか?って聞いたら、家内にって
コロナで全然外出しなくて、毎日ポストに新聞とりに行くくらいだから、ハガキ出してびっくりさせるんだって。幸せを作りだすプランナーだね」

こんな投稿をしたのは、ツイッターユーザーのなーなさん(@naoka7087)。一緒に暮らしている妻に絵はがきのサプライズとは...何だかこちらまで元気がもらえそうな素敵なアイデアだ。

Jタウンネットは2020年4月8日、投稿者のなーなさんに詳しい話を聞いた。

選んだのは青空と桜の絵はがき

なーなさんの投稿は4月2日だが、この出来事があったのは3月20日。おじいさんのサプライズが家族に見つかってバレてしまうのを防ぐため、わざと投稿日を遅らせたという。

おじいさんと出会ったのは神戸の文房具屋。なーなさんがレターセットを選んでいたところ、おじいさんに声をかけられた。

「おじいさんが持っていた2枚の絵はがきはどちらも桜だったのですが、それぞれイメージが異なるものでした。(送る相手の)世代や用途など、そういうことも考えてお選びしようと思い『どなたに宛てる絵はがきですか?』とお聞きしたところ『家内にです』と言われました」

なーなさんは当時の状況をこのように話す。絵はがきを選ぶ参考にするため、なーなさんは「(奥さんは)遠くにおられるのですか?」と続けて質問。するとおじいさんは、

「コロナに感染したら、娘や孫に迷惑がかかるからと。外出は郵便受けに新聞を取りにいくぐらいなんで驚かせてみようと思って」

と話していたという。

最終的になーなさんはおじいさんが持っていた2枚のうち、青空と桜の絵はがきを選んだとのこと。例年のお花見とは違った形かもしれないが、きっとおじいさんの妻も喜んでくれたことだろう。

この投稿に対し、ツイッターでは、

「じーちゃん、天才だ!」
「嬉しそうに奥様に新聞取ってきてくれというおじいちゃんの姿浮かびました(笑)」
「素敵なおじいちゃん 私も実家にでも書こうかな」

といった声が寄せられている。

兵庫県はその後、緊急事態宣言の対象地域となった。長い時間を家で過ごす生活は今後しばらく続きそうだ。なーなさんは今回の出来事について、

「早くお2人が日本の四季を安心して楽しめる日がきますようにと思います」

と話している。