唐沢寿明「24」日本版ジャック・バウアーに!全24話で10月より放送
俳優の唐沢寿明が、大ヒット米ドラマ「24-TWENTY FOUR-」初の日本版リメイク「24 JAPAN」で主演を務めることが24日、テレビ朝日より発表された。全24話の構成で10月より放送される(放送枠および、放送期間は未定)。唐沢が演じるのは、オリジナル版でキーファー・サザーランドが演じたアメリカ連邦機関CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウアーにあたるキャラクターで、CTU第1支部A班の班長・獅堂現馬(しどう・げんば)。テロリストによる女性総理候補暗殺計画を阻止するため、誘拐された家族を取り戻すために戦う。アクション俳優としてもベテランの唐沢だが、撮影に向けて「急にアクションシーンが来てもケガをしないよう、通常のトレーニングに加え、護身術を混ぜた結構ハードなトレーニングもして備えています」と明かしている。
本作は、1シーズン(全24話)をかけて1日24時間の出来事をリアルタイムで描く革新的なスタイル、スピーディーかつスリリングな展開で話題を呼んだ米ドラマを、テレビ朝日が20世紀FOX社と共にリメイクするもの。米国史上初のアフリカ系アメリカ人大統領が誕生するまでの24時間を描いたオリジナル版のシーズン1をベースに、“日本初の女性総理”が誕生するまでの24時間を描く。
唐沢演じる獅堂は、危険を顧みず任務を遂行する一方、状況によっては踏みとどまることの大切さを熟知しており、仲間思い。良識のある優秀な捜査官で、CTU東京本部長からの信頼も厚い。私生活ではかつて夫婦間にある問題を抱え、一時は妻と別居していたこともあるが、一人娘とは良好な関係を築いている。日本初の女性総理誕生が期待される総選挙当日、総理候補暗殺計画を阻止する極秘任務にあたるが、同時に自身の娘が誘拐される事件が発生する。
唐沢はオリジナル版を何十回も観ており「当時はジャック・バウアーの同僚で、哀愁漂うトニー・アルメイダが好きで、自分の携帯もCTUの内線電話の着信音にして、友達からの電話には『アルメイダ』と名乗って出ていた」というほどのファン。これまで「グッドワイフ」「ボイス 110緊急指令室」(共に2019年放送)など、海外ドラマを原案、原作にした数々の作品に出演してきた唐沢は、以下のように意気込みを語っている。
「リメイク作品をやると発表されるたびに、いつも様々な意見をいただきます。『白い巨塔』のときも『唐沢にできるわけないだろ!』って、最初は言われましたから(笑)。今回は僕のキャリア史上、一番賛否両論あるんじゃない(笑)? でも、批判や意見は何をやっても付いて回るものですから、気にしていても仕方ない。オリジナル版が本当に面白いから、そのファンの方も当然たくさんいる。それだけの思いがあるのも当然のことだと思います。自分自身も本当に大好きな作品だから、思い入れも人一倍あります。こんなにも各登場人物が主人公に負けない存在感を出せる作品と巡り会えるチャンスもなかなかありませんし、出演者一丸となって、日本独自の色も出しながら、視聴者の方々が面白いと思える作品を本気で作りたいです」
日本語版脚本にスペシャルドラマ「そして誰もいなくなった」(2017)などの長坂秀佳、監督に「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(2017)「特捜9 season2」(2019)などの鈴木浩介、「TWO WEEKS」(2019)などの木内健人らが名を連ねる。(編集部・石井百合子)
テレビ朝日開局60周年記念連続ドラマ「24 JAPAN」は10月よりテレビ朝日系24局で放送