ガーボンタ・デービス【写真:Getty Images】

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ライト級のプロスペクト達がSNSで続々デービスに挑戦状

 ボクシングのWBA世界ライト級正規王座決定戦が28日(日本時間29日)に行われ、同級1位の超新星ガーボンタ・デービス(米国)が同級2位ユリオルキス・ガンボア(キューバ)を12回TKO勝ち。スーパーフェザー級に続き、2階級制覇を達成した。デビューからの連勝を23(22KO)に伸ばした逸材には、続々と挑戦状が届いている。米メディアが報じている。

 2回にダッキングで上体をかがめた相手に左フックをお見舞い。先制のダウンを奪うと、8回には左フックで再び豪快にマットに沈めた。しかし、粘るガンボアに苦戦。元フェザー級2団体統一王者に対し、終始優勢に進めながら決め手を欠く展開に。それでも最終12回にラッシュから最後は左アッパーで3度目のダウンを奪った。ガンボアが尻餅をついたところで、レフェリーストップ。デービスが23連勝で2階級を制覇した。

 米専門メディア「ボクシングニュース24」によると、WBAライト級王者に就いたデービスに対して、WBC3位ライアン・ガルシア(米国)とWBC暫定王者で“メイウェザー2世”の呼び声高いデビン・ハニー(米国)のプロスペクト2人がSNSで挑戦を呼び掛けているという。

「21歳のガルシアは向こうっ気が強く、2020年にはハニーとデービスの両者と戦いたいと言っている」と記事では伝え、2人のキャリアとファイトスタイルを紹介している。

「無敗の若き天才ガルシア(19勝無敗16KO)とWBCライト級暫定王者ハニー(24勝無敗15KO)は、海の中で血の匂いをかぎつける2匹のサメのようだ。2人は土曜日、会場のステートファームアリーナで38歳のガンボア(30勝3敗18KO)をKOするのに、想像以上にタフな12Rを要したデービスの姿を目に焼き付けた」

テレビ局の関係で両者との対戦は実現性「?」

 一方でデービスと両者が対戦する可能性が低いという見通しも伝えている。

「現実として、無敗のガルシアとハニーが2020年にデービスと対戦することは難しいだろう。それというのも、デービスは米ケーブル局『Showtime』の『プレミア・ボクシング・チャンピオンズ』と契約し、ガルシアとハニーはDAZNと契約しているからだ」

 両者とデービスとの対戦実現のためには「2局同時放送となる必要がある。さらに、PPV放送とする必要も出てくるだろう。この3選手はいずれもまだPPV放送された経験はないが、いずれのカードも盛り上がる可能性はある」としている。

 記事ではデービスは勝利こそしたものの、手負いのガンボアを相手に苦戦したことで評価を下げたと見ており、デービスをプロモートする「メイウェザー・プロモーションズ」も強敵とのマッチアップには慎重になるだろうと分析。対戦が実現するとしても、先になるだろうとみている。

 同級では、3団体統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が君臨。4団体統一に向けて、来年4月にIBF王者テオフィモ・ロペス(米国)と統一戦を行うと報じられている。ロマチェンコは過去に「タイトルを統一しそしてガーボンタ・デービスと試合を組みたい」とも話していた。タレントが揃うライト級戦線。2020年にどんな展開を見せるのか、楽しみにしたい。(THE ANSWER編集部)