NHKは、シャープ株式会社と共同で、対角30インチの4Kフレキシブル有機ELディスプレイを開発したことを発表した。

従来の有機ELテレビでは、ガラス基板上に有機EL材料を形成したディスプレイが用いられているが、この基板を、より薄くて柔らかいプラスチックのフィルムにすることで、大画面でも軽く丸められるようになる。

今回、世界で初めて、30インチのプラスチックのフィルム上に赤、緑、青に発光する有機EL材料を高精度に形成する技術を開発し、軽くて丸めることができる4Kフレキシブル有機ELディスプレイを試作。

ディスプレーの重さは約100g、厚みは約0.5mmで、直径約4cmの大きさに丸めて収納することができる。また、画面の明るさの均一性の向上や、動きのある被写体を鮮明に表示するなどの高画質化技術を開発したという。

 

開発したフレキシブル有機ELディスプレイの仕様

画面サイズ:対角30インチ
アスペクト比:16:9
画素数:横3840画素×縦2160画素(4K)
フレームレート:60フレーム
有機ELの形成方式:RGB塗り分