神戸入りが取り沙汰されるM・ゴメス。F・トーレス、ビジャに続いてEUROの得点王が日本でプレーするのか。(C)Getty Images

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 11月13日に元スペイン代表FWダビド・ビジャの今シーズン限りでの現役引退を発表したヴィッセル神戸が、早くも後釜の獲得に動いているようだ。

 現地時間20日、フランスの移籍専門メディア『FOOTMERCATO』が報じたところによると、神戸がブンデスリーガ2部のシュツットガルトに所属する元ドイツ代表FW、マリオ・ゴメスの獲得に動いているという。記事は、満足な出場機会が得られていないストライカーに「すでに接触した」と伝えている。

 現在34歳のM・ゴメスは言わずと知れたドイツを代表する点取り屋だ。プロデビューを飾ったシュツットガルトでは、2006‐07シーズンのブンデスリーガ制覇に貢献。09年夏に移籍したバイエルンでも2度のリーグ優勝を果たし、12‐13にはチャンピオンズ・リーグ戴冠も経験している。

 189センチの体躯を活かしたフィジカルの強さに加え、ゴールセンスも抜群で10-11シーズンにはブンデスリーガの得点王に。07年にデビューを飾ったドイツ代表でも78キャップで31ゴールを叩き出し、EURO2012では3得点を挙げ、フェルナンド・トーレスなどと並んでトップスコアラーに輝いてもいる。
 
 そんな実績十分のアタッカーも、18月1月に復帰したシュツットガルトで3シーズン目を迎えた今シーズン、ティム・ヴァルター新監督の下で序列が下がり、ここまで先発はわずか3度で、8試合・1ゴール。2020年6月まで契約を残しているものの、冬に新天地を求めても不思議はない。

 ドイツ代表でチームメイトだったルーカス・ポドルスキは今シーズン限りでの退団が濃厚ながら、同胞のトルステン・フィンク監督の存在がプラスに働くのは間違いないだろう。決定力の高さは折り紙付きで、ビジャの後釜としては打ってつけだ。

 先日は、マンチェスター・シティの元スペイン代表MFダビド・シルバへの関心が伝えられた神戸。いずれにしても、大型補強は来シーズンも続くことになりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部