自宅に火をつけた“放火犯”(画像は『New York Post 2019年10月29日付「‘Arsonist’ puppy sets fire to couch with chewed up lighter」(Facebook)』のスクリーンショット)

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犬を飼ったことのある人であれば、やんちゃな子犬の時期には靴などを噛まれたりして手を焼いたこともあるだろう。このほど犬や猫を飼っている家では危険だと思われるものは、飼い主が責任を持ってしっかり保管しなければならないと思わせるような話題が届いた。オーストラリアで生後10か月の子犬がライターを着火させて、その火がソファーを燃やしてボヤ騒ぎを起こしてしまったようだ。『New York Post』『News18.com』などが伝えている。

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オーストラリアのメルボルンに住むダニエル・ダンスキンさん(Danielle Danski)は、生後10か月のフレンチブルドッグとボストンテリアのミックス犬で雄の“アーチー”という子犬を飼っている。今月16日、ダニエルさんはアーチーを留守番させて、外出先から室内にある監視カメラを確認した。

するとアーチーが、何かをくわえてソファーに座っているのが見えた。アーチーは飼い主のダニエルさんがいないのをいいことに、普段触ってはいけない“物”をガリガリと噛んでいた。よく見るとそれはバーベキュー用のライターだったことから、ほどなくしてアーチーが座っていたソファーが燃え上がってしまった。

アーチーがライターを噛み続けたことによりライターの火が着火して、ソファーを燃やしてしまったようだ。ちなみに出火したのは、ダニエルさんが外出してからわずか4分後だったという。慌てたダニエルさんはすぐに消防署に連絡し、自宅へと戻った。

幸いにも消防隊が通報を受けて3分ほどで駆けつけ、すぐ消火作業にあたったことと、アーチーがソファーの炎に驚いてその場から離れていたことで怪我もなくアパート内の近隣の部屋にも被害が及ぶことはなかった。しかしダニエルさんの部屋の壁や食器棚、エアコンなどが燃えてしまい、被害総額は6万豪ドル(約448万円)にものぼるという。

このたび消火にあたったメトロポリタン消防隊の司令官であるグレイム・オサリバン氏(Graeme O’Sullivan)は、次のように語った。

「30年この仕事をしてきましたが、犬が火をつけたという例はありませんでした。過去に2、3回ほど、猫や犬がキャンドルや石油ストーブをひっくり返して燃え上がったという通報はありましたが、今回に関しては私たちにとって初めてのことです。」

またダニエルさんは、メディアのインタビューで「実際にアーチーが具体的にどのようにライターを着火させたのか私にもわかりません」と話している。怪我をせずにすんだアーチーだが、発火後はやはり怖かったようで、ダニエルさんが自宅に戻った時には部屋の奥から飛んできて腕に飛びついてきたという。

ダニエルさんは今回のことを教訓として、「ちょっとした笑い話のようですが、伝えたいことは『危険だと思われる物はペットの手が届かないように安全に保管してほしい』ということです。何が起こるかわからないですからね」と話している。その後ダニエルさんは、アーチーの写真を公開しているInstagramのアカウント名を「放火犯のアーチー(archie_the_arsonist)」と変更したようだ。

画像は『New York Post 2019年10月29日付「‘Arsonist’ puppy sets fire to couch with chewed up lighter」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)