荷室を開けやすいようマスからはみ出して止めるのは危険

 行楽地や高速道路のSA・PA、ショッピングモールや人気のレストランなどに出かけたとき、気になるのは駐車場でのマナー

 ちょっとした気遣いでみんなが使いやすくなるだけでなく、安全面でも大きな違いがあるので、もう一度駐車場でのマナーを見直してほしい。というわけで、この夏に気になった駐車場でのマナーをいくつかピックアップしてみよう。

1)車種別の駐車スペースをきちんと守る

 高速道路のSA・PAなど、大きな駐車場では、「小型車」「大型車」「障害者用」「二輪車」といった具合に車種ごとに区分して駐車スペースが用意されている。

 にもかかわらず、これを無視して止めるドライバーがいて大迷惑。とくに健常者が障害者用のスペースに止めるのは論外。「自分さえよければ」というのは、路上でも駐車場でも最低の考え方。

 限りあるスペースをみんなで有効に使うために、自分のクルマの車種にあった場所に止めて、他の人に迷惑をかけないように心がけよう。

2)駐車マスにきれいに止める

 国産車でも大柄なボディが増えてきたせいもあるが、どこの駐車場でも、一台分の駐車マスが比較的狭いところが多い。だからこそ駐車マスの中に、斜めにならず、左右均等にきれいに駐車するのが非常に肝要。

 周囲のクルマとのクリアランスを適正に保てないと、乗降性が悪化するだけでなく、ドアをぶつけられるリスクも増えるので、きれいに止められるまで、何度かやり直すことも厭わないようにしたいところ。

 リヤゲートを開けやすいように、クルマのアタマが駐車マスからはみ出しているのもいただけない。他のクルマが通りにくくなったり駐車しにくくなるだけでなく、接触事故の原因にもなるからだ。

ハザードランプの点灯も重要!

3)駐車の順番を守る・ハザードランプを点ける

 立体駐車場などを利用するとき、なかなか空きスペースがなく、仕方なく脇にクルマを止めて、駐車中のクルマが出ていくのを待つことがある。こうしたときに、あとから来たクルマに空いた場所をサッと横取りされることも……。これも気分のいいものでもないし、いろいろトラブルの原因にもなりかねない。

 やはり空いたスペースがたまたま自分に近いところでも、先に待っていた人優先で止まるようにしたいもの。また空きスペースを待っているときや、駐車マスに入れるときは、ハザードランプを点けて、周囲のクルマに駐車する意思を伝えることが安全につながる。

4)ドアミラーを畳む

 駐車スペースが狭いところでは、駐車中、ドアミラーを畳んでおいたほうが無難。クルマを降りて、クルマとクルマの間を通り抜けるとき、サイドミラーが出ていると、通りにくいだけでなく、身体や荷物をボディに擦る可能性が増える。ひと手間かけても、狭い駐車場ではドラミラーを畳んでおいたほうが安心だ。