混浴女子とめぐる!ニッポン秘湯図鑑第十八回 栃木県・奥鬼怒温泉 八丁の湯 文・写真:蜜月檸檬

こんにちは、混浴温泉に魅せられて全国の秘湯をめぐっている蜜月檸檬です。毎回ひとつの混浴温泉にスポットを当てて魅力をお伝えしているこの連載。今回は、栃木県の日光・奥鬼怒温泉郷にある「八丁の湯」をご紹介します。

混浴露天の正面に滝が流れ落ちる

「八丁の湯」は日光国立公園の森の中にあるため自家用車では行くことができない、まさに秘湯と言える温泉旅館です。

送迎バスかハイキングで行く混浴温泉

「八丁の湯」へのアクセスは、「女夫渕(めおとぶち)無料駐車場」まで車で行って、そこから旅館の送迎バスかハイキングコースを歩いて行くことができます。

前日までの雨が上がり小暑を控えた気持ちの良い日。せっかくなので私はハイキングコースを歩いて行くことに。

ここからは自家用車立ち入り禁止

駐車場から一般車両通行止めになっている橋を歩いて渡り、「奥鬼怒歩道」と書かれた看板のハイキングコースに入ります。

ハイキングコースは沢の横を歩いたり、吊り橋を渡ったり、いくつもの滝を見ることができて楽しみながら歩いて行けます。思っていたより山道なので登山のような服装が歩きやすいと思います。歩いて1時間半ほどの道のりなのでなかなかの良い運動です。

ほどよく疲れてきた頃に「八丁の湯」が見えてきました。

山道を抜けると驚くほどおしゃれな旅館が現れる

以前から憧れていた「八丁の湯」の混浴温泉。自家用車では行けない山の中なので鄙びた旅館を想像していましたが、歴史ある旅館の建物が美しく増改築されていて、リゾート地に立つ旅館のような素敵な佇まいでした。

広い敷地に建つ旅館「八丁の湯」

3つの混浴露天風呂を楽しめる

「八丁の湯」には3つの混浴露天風呂があります。

目の前に滝が広がる「滝見の湯」、旅館から一番近い「雪見の湯」、石段を登って行くと滝の真横にある「石楠花の湯」の3つです。

四角い湯船の「雪見の湯」

全ての露天風呂から滝が見えるので、大自然を感じながら入ることができます。

男性専用の露天風呂はないので、男性は全て混浴の露天風呂です。3つの混浴露天はつながっているのでそのまま自由に移動できます。

混浴露天は旅館からも少し見える状態になっています。女性は見えるのはちょっと恥ずかしいかもしれませんが、オープンで健全な雰囲気になるので逆に安心かもしれないなあと思いました。

女性専用露天も滝が目の前に迫る

女性は、脱衣所から混浴か女性専用か好きな方の露天風呂を選んで自由に入ることができます。

女性だけの空間でも滝を楽しめる

カップルの女性は、混浴露天が空いている時に一緒に入って、混んできたら女性専用露天へすぐに移動ができます。

夜は混浴露天が全て女性専用になる時間もあるので女性だけのグループでも楽しめます。

ゆっくり宿泊したい秘湯の宿

「八丁の湯」は日帰り入浴もできますが、ぜひ宿泊をしていただきたい旅館です。

おしゃれな家具が揃ったきれいなお部屋や、美味しいお料理に女性も大満足できると思います。

インテリアがおしゃれなお部屋

奥鬼怒温泉郷には他にも混浴できる温泉旅館があるので、ハイキングをしながら温泉巡りもおすすめです。

山の中の秘湯ですが冬季も営業しているので雪見温泉に入ることもできます。緑が眩しい今の季節も本当に素敵でした。「八丁の湯」は四季を通して美しい混浴温泉を楽しめるので何度も訪れたくなる旅館です。

筆者:蜜月檸檬(みつげつ・れもん)混浴温泉に魅せられて全国の秘湯をめぐっている混浴女子。ウェブサイト「混浴STYLE」を運営。混浴温泉情報を紹介しています。ライター、混浴温泉モデルも担当。混浴温泉でお会いした方とおしゃべりするのが好き。Instagram(@konyoku_style):Twitter(@konyoku_style)