福岡は柏と1-1で引き分けた

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[6.16 J2第18節 福岡1-1柏 レベスタ]

 J2第18節が16日に開催され、21位アビスパ福岡は本拠地レベルファイブスタジアムで7位柏レイソルと1-1で引き分けた。前半17分にFW城後寿が先制点を挙げたが、ラストプレーで柏のMF江坂任に同点ゴールを献上。久藤清一監督のレベスタ初陣を勝利で飾ることはできなかった。

 3日にコーチから昇格した久藤監督は今節が就任2戦目で、ホームでは初采配。今季最多失点となった前節・水戸戦(2-4)から、先発メンバーを2人変更して臨んだ。一方、柏も前節・愛媛戦(1-3)で今季最多失点。立て直しを図り、先発6人を入れ替えた。

 先手を取ったのはホームの福岡。前半17分、DF實藤友紀のスルーパスに城後が走り込み、PA内右で右足を振り抜く。豪快なシュートでニアを破り、今季初ゴールを記録した。

 福岡は先制後に柏の猛攻を受けたものの、GKセランテスの好セーブなどで得点を許さず。1-0で前半を折り返した。

 1点を追いかける柏は、ハーフタイム明け早々にいきなりビッグチャンスを迎える。後半2分にDF染谷悠太が自陣からロングボールを送ると、FWクリスティアーノが一発でPA内右に抜け出し、右足でシュート。しかし、ここでもGKセランテスが立ちはだかり、同点ゴールを奪えない。

 一方、福岡も後半11分に決定機。MF石原広教からの浮き球のスルーパスに城後が走り込み、PA内右で右足のジャンピングボレーを見せる。だが、惜しくも右ポストを叩き、追加点とはならなかった。

 終盤は柏が福岡を押し込み続ける。セットプレー時にはGK中村航輔も攻め上がり、チーム全体でゴールに迫ると、後半アディショナルタイム5分に劇的な同点弾が生まれた。

 クリスティアーノが右サイドから高い弾道のクロスを送り、ファーの江坂がジャンプしながらヘディングシュート。右ポストに当たってゴールに吸い込まれ、直後に終了のホイッスルが鳴った。

 福岡にとっては今季レベスタ初勝利目前での悲劇。場内は騒然とし、ピッチに座り込む選手や目に涙を浮かべる選手の姿も見られた。