本田圭佑、国内組への“海外移籍のススメ” 日本代表DFが実感「その意味がすごく分かる」
「昔、本田さんが言っていたんですけど…」 海外移籍で確かな変化を感じている塩谷
日本代表DF塩谷司(アル・アイン)は、かつて代表で共闘したMF本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)が国内組に説いた“海外移籍のススメ”の意味を実感したと語っている。
日本を飛び出し、UAEで研鑽を積んでいるなか、「その意味がすごく分かる」と力を込めた。
塩谷司はJ2水戸ホーリーホックでJリーグデビューを飾り、2012年夏にサンフレッチェ広島へ移籍。2017年夏にUAE1部アル・アインへ移籍するまで、日本代表を率いる森保一監督の下でプレーした。海外移籍を経て、塩谷は確かな変化を感じているという。
「精神的に強くなったと思います。日本にいた時は、すごくやりやすい環境にいたので、そういう意味ではいろいろこっちに来て大変なことがたくさんありましたけど、それが全て自分の力になっている」
昨年12月のFIFAクラブ・ワールドカップでは開催国代表として参戦し、4試合にフル出場して2ゴールをマーク。決勝では欧州王者レアル・マドリードに1-4と敗れたものの、1ゴールを叩き込む活躍を見せて海外メディアからも脚光を浴びた。
「昔、本田さんが『海外出るチャンスがあったら出たほうがいいよ』と言っていたんですけど、その意味がすごく分かる」
本田は常々、国内組に対して「早く海外に出たほうがいい」と言い続けてきた。その言葉の意味を肌身で理解したという塩谷。いちサッカー選手としてだけでなく、人としての成長も感じているようだ。
UAEで起きた“夏のシャワー事件” 塩谷も思わず「きつかった」
「サッカー選手としてもそうですし、人としてもすごく成長できているなと。(本田は)そういうことを言っていたのかなと。日本だと当たり前だったことが、こっちでは当たり前ではない。知らない世界を知れたのはすごい大きい」
UAEで最も苦労した出来事の一つとして、塩谷は“夏のシャワー事件”を挙げている。「家のシャワーが熱湯しか出なかったこと。我慢しました。夏、50度ぐらいでたぶんタンクか何かがやられた。いろいろありましたね……熱湯はきつかった」と笑い飛ばした。
海外移籍を経験して一回り成長を遂げた塩谷が、所属クラブ国で開催されているアジアカップで輝きを放つか。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)