鬼才シャマランが仕掛ける“大どんでん返し”を見逃すな!新作『ミスター・ガラス』公開前に“イッキ見必須”映画をご紹介
『シックス・センス』(99)で世界に衝撃を与えたM.ナイト・シャマラン監督が描く、衝撃のサスペンス・スリラー『ミスター・ガラス』。最新作の公開に先駆けて、お正月休みにイッキ見必須のシャマラン作品をまとめてご紹介。
まずは、シャマランの作家性が“大どんでん返し”と根付いたとも言え、最新作に直接繋がる作品でもある『アンブレイカブル』(00)について。列車事故に巻き込まれるも、無傷で生還したデヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)。その対極な存在として生涯で94回も骨折した壊れやすい身体を持つ“ミスター・ガラス”(サミュエル・L・ジャクソン)、2人の出会いが描かれている。
劇中で舞台となったフィラデルフィアは、シャマランがアメリカに移住後に育った場所でもある。自身最大のヒット作『シックス・センス』の直後に手がけた作品だが、当時の心境についてシャマランは「『シックス・センス』は8月に公開されて、『アンブレイカブル』はその翌月から撮影を開始したんだ。失敗したらもう次は作らせてもらえないだろうと心配していたからね(笑)」と告白している。
メル・ギブソン主演で大ヒットを記録した『サイン』(02)は、謎のミステリーサークルの出現から始まる全世界規模の異変に田舎で暮らす家族が立ち向かうSFサスペンス。また、これまでのテイストとは一味違ったファンタジー・アドベンチャー『エアベンダー』(10)や、ウィル・スミス親子を起用した『アフター・アース』(13)など、作風を一気に広げた時期も。
そして、ジェームズ・マカヴォイ主演の『スプリット』(17)が公開。多重人格者のケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)が女子高生誘拐事件を巻き起こすスリラー作品。女子高生のケイシーはケヴィンの中にいる女性人格の“パトリシア”、子供人格の“ヘドウィグ”、支配的な人格“バリー”と関わりながら監禁された建物から脱出を試みようとするが、やがて超人的な能力を発揮する“ビースト”が目覚めてしまう。
シャマランのキャリア30年の節目に、世界のほとんどの国で1位デビューを果たした大ヒット作だ。マカヴォイはシャマランの手腕を褒め称える。「効率が良くて無駄がない監督だ。撮影前に細かいところまできっちりと決めているから、お金も無駄にかからない。とりあえずなんでも撮っておこう、編集のときに選べばいいや、ということもやらない。役者とのコミュニケーションも巧みで、作品に必要なものをわかっているから、1回か2回のテイクで撮影ができるんだ」と。
そして『アンブレイカブル』から18年を経た今、満を持して世に送り出される『ミスター・ガラス』が2019年1月18日(金)に公開となる。ダン、ミスター・ガラス、ケヴィンがフィラデルフィアのある施設に集められるところから始まるサスペンス・スリラー作品。
“自分が人間を超える存在”だと信じている3人に対し、精神科医のステイプルはすべて彼らの妄想であることを証明しようと、決して足を踏み入れてはならない“禁断の研究”のその先に待つ衝撃の結末に注目だ。ダンの息子ジョセフ(スペンサー・トリート・クラーク)とイライジャの母(シャーレイン・ウッダード)も、当時のキャストが再び演じている。
あらゆる作品に様々な角度からチャレンジを続けてきたシャマランが、この18年間で変わったとサミュエルは独自の目線で語っている。「彼は丸くなったよ。この業界で長く仕事をしていくと、毎回大成功というわけにはいかないのが現実だ。時には打ちのめされることで、地に足が付くこともある。そして面白い形で前にやったものに戻ってくることになったりするのだと思う」と。
シャマラン自身も今の心境について「『シックス・センス』は1999年なので、90年代。『スプリット』は2010年代。30年もの長い間、人は僕の映画を見にきてくれていることに驚きだよ。今もみんなが僕の映画を楽しんでくれているなんて」と語っている。30年以上第一線を走り続ける、鬼才M.ナイト・シャマランの最新作『ミスター・ガラス』は2019年1月18日(金)より全国で公開される。
映画『ミスター・ガラス』は2019年1月18日(金)より全国公開
(C)Universal Pictures
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