Apple Watch Series 4の心電図(ECG)、日本では使えない? Appleに聞いてみた(訂正)
Appleが発表したApple Watchの新モデル「Series 4」。背面とデジタルクラウンに電極を設け、心電図も作成できるのが大きな特徴ですが、この機能、日本では利用できないようです。

Apple Watchの公式サイトを見ると、米国では心電図(ESG)について大きく取り上げられていますが、日本のサイトでは、その部分が丸ごと省かれています。

仕様の記述を見ると、米国では「Electrical heart sensor (ECG app)」、日本では「電気心拍センサー」に。ハードウェア的には機能を搭載している(日本だけ別モデルなわけではない)ものの、それを利用するためのアプリが提供されないようです。

▲左:米国サイトでの仕様表記、右:日本サイトでの表記

この件についてAppleに確認したところ、Apple Watchは、FDA(米国食品医薬品局)によるデノボ(De Novo)分類済みのECGアプリケーションを使用。このアプリケーションはソフトウェアアップデートにより、米国内で今年の終わりに提供予定。しかし、日本を含む米国以外では、現時点では伝えられる情報はないとのことです。

ちなみにデノボというのは、過去に比較できる同等機種がない場合にFDAに対して行われる申請方法。FDAはその機器に対する分類を作成し、必要であれば新しい規制を設けます。

医療機器関連の法令は各国により異なっており、そのすべてに対応するのは難しいとの判断なのかもしれません。ただ、目玉機能ではあるので、実際には各国で調整中であり順次提供予定、となるのを期待したいところです。

なお、心電図以外では、不整脈通知機能も米国のみの提供となっています。

(訂正:9/13 14:33)初掲時、転倒検出機能についても日本サイトでは記述がなく、使えないかもしれないとしていましたが、日本サイトにも記述があり使用可能でした。訂正しお詫び申し上げます。



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