本田圭佑(写真:Getty Images)

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8日放送、日本テレビ「Going! Sports&News」では、サッカーのカンボジア代表で実質的監督を務める本田圭佑の初仕事に密着した。

この夏、オーストラリアのメルボルン・ビクトリーに移籍した本田。だがその6日後、現役ながらカンボジアの実質的監督を務めることが発表され、世界の驚きを誘った。

カンボジア代表での初練習では、まずミーティングでジェスチャーを交えながら熱く語ると、ゴールキーパーたちとは通訳を介さずにコミュニケーション。初日から紅白戦も行い、本田は熱心にメモをとった。「記憶力が悪くてメモをとらないとすぐ忘れちゃう」と、各選手の特長を記したという。

本田効果はすぐに出ている。地元記者によれば、「以前は練習に興味を持つ人なんてほとんどいなかったのに、本田が指導するだけで多くの人が見に来るようになった」そうだ。

また、カンボジア代表の選手は「体力温存につながる」と、ボールを失った時に素早く奪い返す方法やボールを奪われない方法を本田から教わったと明かしている。

さらに、別の選手は「これまでに知らなかった新しいこと、失敗を恐れないことを教えてくれた」とコメント。「すでに持っているものは大切にして、同じことの繰り返しにならないように、新たなことを身につけるようにとアドバイスされた」と述べた。

「監督業には興味があった」という本田は、技術面だけではない指導もしているようだ。

現役を続けながらの代表指導には、「いろいろやりすぎ」という声もある。だが、「やりたいことが多すぎて困っちゃう人間」と認めつつ、本田は「僕の中ではこれでも選択と集中をしているつもり」と話した。

そのうえで、本田は「(やりたいことが)絞れていく中の一つに、代表監督は選択肢の中に残り続ける可能性はある。そういう重要な位置づけのプロジェクト」と、指導への想いを明かした。