【MLB】靭帯再負傷も…大谷は「二刀流を最後まで貫くべき」 NY紙名物記者が継続支持
年齢的にも若く、無理にどちらかに専念する必然性なし
右肘の新たな故障発覚と、それに反比例するかのような打撃好調ぶりを見せているエンゼルス大谷翔平投手。右肘はトミー・ジョン手術をすることが濃厚になっているが、同時にファンの間では二刀流を継続すべきかどうか、再び議論が起こっている。そんな中、米地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者が、「エンゼルスはショウヘイ・オオタニの方針(二刀流)を最後まで貫くべき」という記事を同紙電子版に掲載した。
シャーマン記者は記事の中で、「なぜ(投打どちらかに)絞らなければならないのだろうか?」と、大谷が二刀流を継続することを支持した。理由は明確。大谷が年齢的にまだ若いからだ。
「オオタニはまだ24歳になったばかりだ。もし2年以内に二刀流は難しいとなっても、問題ない。彼はその時でもまだ26歳だからだ。昨年新人王、本塁打王を獲得した(ヤンキースの)アーロン・ジャッジが昨年ヤンキースでフルシーズンプレーした時は25歳だった」とシャーマン記者は、大谷がもう少し二刀流を続けてからその後どちらかに専念するのか決めても、時間的に決して遅くはないとした。
来季は打者としてチーム帯同しながらリハビリを提言
加えて、右肘故障の原因が、二刀流によるものだとは断定できないことも理由にして挙げた。「DHと先発投手を兼任することが肘の靭帯損傷につながったというサインはどこにも存在しない。もしオオタニに取捨選択してもらいたいと思うなら、そうする理由はあなたが『白なのか黒なのか』『イエスなのかノーなのか』という枠から外れたくないと思っているからだろう」と“一刀両断”した。
その上で、シャーマン記者は今後の大谷の投手復帰への流れについて「仮にオオタニが手術することになっても、2019年シーズンの最初から最後までとは言わないまでも、その大半でDHを務めあげるに十分な健康状態にまでなる可能性がある、という見解が示されているのだ。アリゾナのマイナー施設に送るよりは、基本的にチームに帯同させてリハビリ登板の機会を設ける方がエンゼルスにとっては良いだろう」と、来年は手術後の状態を見ながら打者としてチームに帯同し、投手復帰への準備を進めることを推奨。さらに、来年末までに「実戦練習で投げているか、もしくはアリゾナの教育リーグで調整していれば、2020年のスプリングトレーニングまでには十分に働ける先発投手としての状態にまでなっていることだろう」と具体的なプランを提言した。
今シーズンここまでで、投打ともにMLBトップレベルの力を見せつけた大谷について、シャーマン記者は「(二刀流ができるかどうかの)謎は消え去った。オオタニは投打両面でエリートだということを証明した」と絶賛。最後まで二刀流継続へのエールを送っている。(Full-Count編集部)