(写真:Getty Images)

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19日放送、テレビ東京「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」では、全国高校野球選手権大会に出場した慶應義塾高校の異色の指揮官を紹介。敗退後に選手に贈った金言を伝えた。

慶應野球部の森林貴彦監督(45)は、じつは小学校の教員という異例の指揮官。「Enjoy baseball」をチームのモットーに選手たちを指導している。

「Enjoy」とは、ただ楽しむことではない。「考える」ことを「楽しむ」ことだ。小学生にも「一番大事なのは自分で考えること」と指導しているという。

「考えて冷静に楽しむ」、それを甲子園でもそのまま出すようにと森林監督に送り出された選手たちは、1回戦で劇的な勝利を手にする。同点で迎えた9回ウラ、2死1、2塁という場面で「これを楽しむのがEnjoy baseball」と、配球を読んでサヨナラタイムリーを放ち、2回戦に駒を進めた。

だが、その2回戦では「甲子園の魔物」に呑み込まれて敗退。生井惇己投手は「Enjoy baseballをしきれなかったのが敗因」と述べた。

その3日後、森林監督は最後に「どう進んでいくかは、それこそよく自分で考えてください」という言葉を選手たちに贈った。

「どう投げたいかとか、どう打ちたいかとか、よく自分で考えてきたわけでしょ。強制されてきたことは、ウチはそんなに多くないはず。このあとの人生もぜひ、自分でよく考えて。最後は自分の人生だから、自分で決めて『よしこの方向』って踏み出してもらいたい」

森林監督は番組に「これからの人生はまだまだこれから長いわけで、良い方向に進んでもらいたいなと送り出す気持ち」と、選手たちの今後の幸せを願った。