ディズニー映画『リトル・マーメイド』のトリビア8連発！塔がアレに見えて ビデオの回収騒ぎ勃発
日本で1991年に公開されたディズニー映画『リトル・マーメイド』。一度はこの映画を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
2008年にはブロードウェイで舞台化され、2013年からは日本で劇団四季により上演されています。世界的に愛され続けている作品を言えるでしょう。
しかし、調べてみると大ヒットの裏には知られざる裏話がたくさんありました。
今回は、『リトル・マーメイド』にまつわるトリビアを8連発で紹介します！
『リトル・マーメイド』のトリビア8連発
『リトル・マーメイド』はディズニーがスランプ時期から抜け出し、第二の黄金期を迎えるきっかけとなった作品です。1966年に創始者であるウォルト・ディズニーさんが亡くなり、ディズニー作品への評価が大暴落。1972年以降は世界興行収入が1億ドルに満たない作品ばかりになってしまいました。そんなディズニー低迷期を抜け出すきっかけになったのが1991年に公開された『リトル・マーメイド』だったのです。
リトル・マーメイドは約2.1億ドルもの興行収入を叩き出し、この世界的ヒット以降『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』などのヒット作が連発。再びディズニー映画は黄金期を迎えることになったのです。
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アリエルとアースラにはそれぞれモデルとなった人物がいます。アリエルのモデルは顔と身体でモデルが分かれていて、顔は映画『コマンドー』でアーノルド・シュワルツネガーさんの娘役を演じたアリッサ・ミラノさん、身体は女優のシェリー・ストナーさんがモデルになっています。
さらに、アリエルの前髪を吹いて顔から払ったり、フォークをクシと間違えて髪の毛をとかしたりするアリエルの仕草は、シェリー・ストナーさんの普段の何気ない仕草を元にして作ったのだそうです。
海の魔女であるアースラのモデルは巨漢のドラッグクイーンであるディバインさんだと言われています。ただ残念なことにディバインさんはリトル・マーメイドが完成する前の1988年にこの世を去っています。
��フランダーはヒラメがモデル？
アリエルの親友である黄色い魚・フランダーの名前は直訳するとヒラメという意味になります。しかしフランダーの見た目はどう見てもヒラメではありませんよね。制作側サイドはただ名前として「フランダー」とつけただけで、フランダーの種類を「ヒラメ」にしたわけではないと語っています。吹き替えで作品を見た日本人は違和感を持つことはないでしょうが、英語圏の感覚ではペットの犬に「ネコ」と名付けるようなもの。きっと違和感を生じさせていたのでしょう。
�け�宙遊泳を参考にしていた
ディズニーにとって、『リトル・マーメイド』は再起をかけた作品でした。そのため、クオリティの高いシーンを制作するために強いこだわりがありました。
例えば、水中のシーンでアリエルの髪の毛の動きをリアルに再現するために、米国初の女性宇宙飛行士であるサリー・ライドさんを起用。飛行中に撮影した彼女のビデオを参考にしたそうです。
また、嵐のシーンもクオリティが高いと評判でした。約10分ほどの嵐のシーンを制作するために10人ものアニメーターが起用されたそう。しかもその約10分のために彼らは丸1年かけて制作をしていたのだとか。
�ァ悒僉璽函Ε�ブ・ユア・ワールド』の歌詞が変わっている
アリエルが宝物を隠している洞窟の中で、陸の世界への憧れを歌う曲を『パート・オブ・ユアー・ワールド』といいます。実は、この曲はアリエルがエリックと出会う前後で歌詞が変わっています。1回目に歌われたとき、アリエルはまだ「Part of your world」とは一言も歌わず、yourの部分を“that”にして歌っています。
これはアリエルがまだエリックと出会っていなかったため、“your world＝エリックのいる世界”ではなく、漠然と“that world＝あの（陸）の世界”に行きたいと歌っていたのです。その後エリックを助け、エリックと一緒に生きていきたいと思ったアリエルは初めて「Part of your world」と歌ったのです。
�Ε妊�ズニーキャラクターが多数出演している
実は『リトル・マーメイド』には、ミッキーやドナルドたちが出演しています。
トリトンがコンサートに登場する場面では、たくさんのマーメイドたちに紛れてミッキー・マウス、ドナルド・ダッグ、グーフィーが映り込んでいます。さらにアリエルがアースラと契約するシーンでは契約書に隠れミッキーが描かれ、エリックの船の中にも隠れミッキーが存在します。
他にもたくさんの魚が集まるシーンでは、1964年に公開された実写とアニメを混合してつくられたコメディ『秘密兵器リンペット』のキャラクターであるヘンリー・リンペットらしきメガネをかけた青い魚が登場しています。この作品はディズニー作品ではないのですが、リンペット役のドン・ノッツがディズニー作品にも出演していたことから彼へのオマージュとしてリンペットを出演させたようです。
（写真：/ Shutterstock.com）�Д▲螢┘襪禄蕕瓩討�尻を披露したディズニープリンセス
アリエルは人間になり、海から上がってきたときにお尻がチラリと見えます。実は、ディズニープリンセスがお尻を出したのはこれが初めて。非常に画期的な表現だったのです。またマーメイドなので当然ではありますが、プリンセスという扱いなのにお腹を出したのもアリエルが初めてでした。
�┥襪療磴�アレに見えて回収騒ぎ
『リトル・マーメイド』のビデオ版が発売された当時、パッケージに描かれている城の塔の一部が男性のシンボルに見えてしまったため回収されるという騒動がありました。
これは北米版のビデオパッケージで、アリエルとエリックの後ろにそびえたつお城の一部がそそり立つ男性器のように見えてしまったのです。さらにお城の色が金色に輝いて見えたので余計過激に見えてしまったのかもしれません。この指摘を受け、ディズニー側は慌てて商品を回収したのですが、すべてを回収できたわけではないため、今でもこのパッケージは出回ってしまっています。
このイラストを描いたのはディズニーに解雇されたことに怒ったデザイナーの復讐だと言われていますが、販売されるまでスタッフは誰も気づかなかったのでしょうか。
今なお高い評価を受ける作品
『リトル・マーメイド』がアメリカで公開されたのは1989年のこと。実に約30年前の作品になるのですが、近年に舞台化されたほど高い評価を受け続けている作品です。きっとこれからもたくさんの人たちに感動を与え続けていくのでしょう。
