【MLB】大谷、本拠地人気に敵地メディア驚き「内野安打で凄まじいオベーションが…」
代打でのヒットに本拠地大歓声、敵地TV局は「内野安打で凄まじいオベーションが…」
エンゼルスの大谷翔平投手が4日(日本時間5日)、4戦ぶりにスタメンを外れた本拠地ロイヤルズ戦に代打出場し、二塁内野安打を放った。会心の当たりではなかったが、二刀流のルーキーが「足」で奪った一打に、敵地メディアは「イチロー・スズキのようだ」と脱帽している。
4-5で迎えた6回1死走者なしの場面で代打出場した大谷は、ロイヤルズ2番手右腕のマッカーシーと対戦。カウント2-1から4球目92.7マイル(約149キロ)外角低めツーシームを振った。“大谷シフト”の間を抜けた打球を名手エスコバーが捕球できず。二塁内野安打となり、2戦連続安打を記録した。
決して会心の当たりではなかったが、大きなスライドで内野安打を奪った大谷の一打にエンゼルスタジアムは大いに沸き、ムードも変わった。敵地でテレビ中継している「FOXスポーツ・カンザスシティ」の実況は大谷人気の高さに驚きを隠せない様子だった。
「内野安打で凄まじいオベーションが巻き起こっています。彼の人気ぶりは、かがんで靴紐を結んだだけでもスタンディングオベーションでしょう」
現役時代にエンゼルスなどで活躍した解説のレックス・ハドラー元外野手は「左打席で、イチロー・スズキのようなスイングでした。エスコバルが捕球したとしても、送球は間に合いませんでした。疑いようもないヒットです」と語った。
現在マーリンズの会長付き特別補佐を務めるイチロー外野手は打った直後からトップスピードで走りだす俊足を武器にメジャー史上30人目の3000本安打を達成した。内野ゴロを安打にしてしまう衝撃的な走りで他球団から恐れられた。左打席から飛び出し、一瞬でトップスピードに乗ったこの打席は“イチロースタイル”だと、エンゼルスOBは称賛していた。
実況も「カンザスシティでエンゼルスが遠征にやってきた時に、我々は思い知らされました。彼は走れるんだと」とハドラー氏に同調。4月中旬の敵地ロイヤルズ戦では、大谷はメジャー初の三塁打をマークしていた。かつて最高のリードオフマンだったイチローに例えられるほど、大谷は敵地メディアに驚きを与えた。(Full-Count編集部)