「しょーもな過ぎる」 元天才司令塔、日本代表の選考にSNSで持論「使い勝手エエ奴が評価されるとは…」
元Jリーガー石塚氏がインスタグラムで日本代表にエールも、選手選考への持論を展開
日本サッカー協会は18日、都内で記者会見を開き、30日に行われる国際親善試合ガーナ戦の招集メンバー27名を発表した。
その選考を巡って議論百出となっているなか、かつて“天才司令塔”として名を馳せた元Jリーガーの石塚啓次氏が、代表のメンバー選考について自身の公式インスタグラムで言及。「しょーもな過ぎるね!」「使い勝手エエ奴が評価されるとは…」など持論を展開している。
日本代表は6月にロシア・ワールドカップ(W杯)を控えるなか、30日の国内壮行試合ガーナ戦を経て、31日にW杯本大会登録メンバー23人を発表予定。そんななか、ガーナ戦に向けて27人が発表された。
日本代表の西野朗監督は、数選手の選考理由について会見で口を開いている。岡崎については「運動量が多いだけでなく、2つ、3つ先のプレーへの貢献度や献身がチームに欠かせないと判断した」と語り、香川についても「代えの利かないプレースタイルを持っている選手」と高い評価を下した。
その一方で多くの議論が巻き起こっているのが、ポルティモネンセのMF中島翔哉の落選だ。今季ポルトガルリーグで10得点12アシストと圧巻の活躍を披露し、3月ベルギー遠征のマリ戦(1-1)ではA代表デビュー戦で即ゴールという離れ業をやってのけた。続くウクライナ戦でも起用され、切れ味鋭いドリブルで相手を翻弄した。期待の新星として大きな注目を集めていたが、今回の選考であえなく落選。西野監督は「中島は1年間ポルトガルのリーグで結果を出した」と働きを評価しつつも、選外の理由を次のように明かしている。
代表選考の基準に「まぁ何とも日本人的な考えやけど、、、」
「ただ、ポリバレントではなかった。同じポジション、多少は違うポジションもあったが、一番代表の中で膨らむ、成果が出しやすいポジション。そういうなかでのバランスで今回の選出はしなかった」
「ポリバレント」とは複数ポジションへの対応力を意味しているが、中島はその点が欠けていたという。ポルトガルリーグで得点力だけでなく、アシスト能力の高さも見せつけ、さらにドリブルを武器にチャンスメイクもこなした中島だが、それでも「ポリバレント欠如」の烙印を押された格好となった。
こうしたメンバー選考に異を唱えた一人が石塚氏だ。「何でもできる器用で使い勝手がエエ奴が評価されるとはしょーもな過ぎるね!」(原文ママ)と、自身の公式インスタグラムで切り出すと、次のように続けている。
「まぁ何とも日本人的な考えやけど、、、得意な事を伸ばすんじゃなくて苦手な事を克服するっていう教育やししゃーないか、、、」
西野監督は中島の主戦場となるアタッカーのポジションについて「一番代表の中で膨らむ」と語り、バランスも考慮したという。だが、それとは反対に石塚氏は同じようなタイプの選手が揃っていると指摘している。
先日には19歳MF堂安を絶賛「完全にW杯連れて行かなアカン選手やね!」
「そのポジションが膨れる? よう似た選手ばっかり残ってるやん?違うタイプの選手も持っといた方がエエと思うんやけど、、、」
日本代表のメンバー選考について持論を展開した石塚氏。先日には、自身がオーナーを務めるバルセロナのうどん屋「YoI Yoi Gion/宵宵祇園」にMF堂安律(フローニンゲン)が訪れたと報告し、19歳アタッカーについて「完全にW杯連れて行かなアカン選手やね!」と大絶賛していた。果たして、その堂安も今回落選となっている。
それでも石塚氏は「まぁ入って欲しい選手も何人かは入ってくれたから応援はしっかりしまっせ!」と、日本代表にエールを送っていた。
(Football ZONE web編集部)