エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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他球団ファンから悔しさ混じりの“批判”、「素晴らしい存在ではない」の声に…

 メジャーデビューイヤーに二刀流で活躍を続けるエンゼルス大谷翔平投手。16日(日本時間17日)の本拠地アストロズ戦では、メジャー屈指の右腕ジャスティン・バーランダーの前に3三振を含む4打数無安打に終わったが、その実力はすでに多くのメジャーリーガーも認めるところ。一方、メジャーのほぼ全チームが参戦した争奪戦に敗れたライバル球団のファンの一部からは、悔しさまじりに二刀流右腕を批判する声も出ている。そんなアンチの声を「野球ファンにおける最悪な一部分」と一刀両断する地元記者が登場し、話題を呼んでいる。

 大谷について、ツイッターで先日、「ここ20年で最高の物語だ。まったくもって信じられない」と称賛したのが、米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」のジャレッド・ダイヤモンド記者だ。だが、この「メジャー20年間で最高」という部分に対して、様々な声が返信欄で上がった。

「いつ彼は強打のチームと対戦するんだい? 我々はそれを待っている」

「打てるピッチャーは天才でもなければ、素晴らしい存在でもない。登板しない時に野手を務めるのなら怪物的と呼べるかもしれないが。今のところア・リーグのマッドバム(ジャイアンツの強打で有名なマディソン・バムガーナー投手)だ」

ダイヤモンド記者は二刀流を絶賛「100年間、誰にも成し遂げられなかった偉業」

 ベーブ・ルース以来、メジャー史で約100年ぶりの二刀流に挑む大谷の挑戦の偉大さを認めようとしないアンチの声に、ダイヤモンド記者は真っ向から反論。ツイートで様々な持論を展開し、さらに、10〜13日(同11〜14日)に対戦したツインズのローガン・モリソン内野手の「おそらく世界最高の選手」というコメントも紹介した。

 一歩もひるまないダイヤモンド記者は、さらに二刀流を大絶賛。「むしろ、過去20年間で最高の物語というのは十分ではないかもしれない。ショウヘイ・オオタニは100年間、誰にも成し遂げられなかった偉業に挑戦している。人々は不可能と言っていたんだ。球界で比類するものは存在しない」とツイートし、“アンチ大谷”を一刀両断した。

「素晴らしきショウヘイ・オオタニをバッシングしようとする“野球ファン”は、野球ファンの世界において最悪な部分の一つだ。他のどんなスポーツでも、世界中のファンはこういったストーリーを共有するはずだろう。これは社会現象なんだ。野球ファンはそうじゃない」

 全米でセンセーションを巻き起こしている大谷。ライバル球団のファンからは妬み半分の批判も出ているが、大谷の挑戦を野球ファンなら誰もが享受すべき――。ダイヤモンド記者は終始一貫して二刀流の男を称えていた。(Full-Count編集部)