【海外発!Breaking News】73匹の猫を飼育放棄した老夫婦、生涯ペット飼育を禁じられる(英)
自宅アパートの一室で、73匹もの猫を飼っていた高齢者夫婦。しかし劣悪な環境で飼育というにはあまりにもほど遠かった。このほど夫婦の裁判が英コーンウォールのボドミン治安裁判所で行われ、夫婦には執行猶予付き実刑判決に加えて生涯ペットの飼育禁止命令、罰金刑が下された。英メディア『Plymouth Herald』『real fix』『Cornwall Live』などが伝えている。
英コーンウォールのルーにあるアパートの一室から、73匹もの猫が救出、保護された。猫を飼っていたのはアパートの所有者デイヴィッド・オデル(70歳)と妻のペネロペ(71歳)で、夫妻は不潔極まりない状態で猫たちを一室に閉じ込めていた。
2017年9月、事態を知ったRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)が夫妻のもとを訪れ、ショッキングな状態を目にした。スタッフらが特別なマスクを着用しなければならないほど、部屋の中は劣悪な環境だった。強烈なアンモニア臭が漂い、10ほどの猫用トイレは排泄物で溢れており、カーペットや床は猫の毛だらけで排泄物が散乱していた。壁やドアにも排泄物が付着しており損傷も激しく、73匹の猫たちはトイレのための清潔な場所や横たわるスペースもないまま長い間過ごしていたようだ。猫の救出、保護にあたったRSPCAスタッフや獣医はこのように話している。
「一つの部屋に多くの猫が押し込められていたというだけではなく、猫の健康状態は最悪でした。73匹のうち、13匹の猫は虫歯で抜歯しなければならず、16匹は体に毛が絡まり麻酔をしてグルーミングを必要としたほどです。また、35匹の猫はダニが寄生していて耳にも問題があり、10匹は深刻な目の感染症を患っていました。そのうちの1匹は片目が角膜潰瘍で眼球を摘出しなければなりませんでした。“ピリピリ”と名付けられたマンクスは直腸脱になっており、46週間ほど痛みに耐え続けていたものと思われます。この猫には2回手術をしましたが、結局安楽死させざるを得ませんでした。ピリピリだけでなく、深刻な病を抱えていた数匹の猫も結果として安楽死となりました。」
「猫たちは、長い間このような酷い環境の中に置かれ、相当ストレスが溜まっていたことでしょう。どの猫も去勢しておらず、部屋の中で交尾をしている猫もおり、後に仔猫を生んだ猫もいました。多くの猫にはノミがいて痩せ細り、免疫力も低下し健康状態に問題があったのは明らかです。部屋には換気設備が全くありませんでした。」
デイヴィッドとペネロペの2人は、アパートの強烈なアンモニア臭には全く気付いていなかったと発言しており、デイヴィッドは事情聴取の段階で「猫の飼育責任は自分にはない。義母が死に、妻が脚を骨折したので代わりに面倒を見ていただけだ」と主張した。しかしその後、「あのアパートは多くの猫を飼うには不適切だったことは認める。健康状態が悪く資金不足でアパートをきちんとした状態に保つことができなかった。猫たちが苦しんでいたのなら申し訳なく思う」と陳述書に述べていたという。
4月5日、ボドミン治安裁判所でペネロペは「私は猫が大好きで、喜んで世話をしていました。猫は私の人生そのもの。猫たちのことは定期的に様子を見ていたけど、脚の骨折で世話をじゅうぶんにすることができなくなってしまって。しかも私の母親が亡くなるという不幸に見舞われてから、アパートの管理状態が悪化し猫が増え過ぎてしまったのです。あんな酷い状態になったアパートに家族どころか誰一人呼ぶことを恥ずかしくも思っていました。心が痛むし、こんな状態になることを望んでいたわけでは決してなかったのです」と語った。
ペネロペは法廷で、73匹の猫に適した環境を与えることを怠ったこと、猫の痛みや苦しみを防ぐための必要な対応や処置を施さなかったことについての罪を認めた。デイヴィッドもペネロペ同様の2件に加えて、動物医院で猫たちにじゅうぶんな治療を提供しなかった罪を認めている。結果、夫妻には18か月の執行猶予付き12週間の懲役刑および各450ポンド(約68,000円)の罰金刑、さらに生涯ペットの飼育禁止に加えて他人のペットの面倒を見ることやペット関連のイベント参加、またそのメンバーになることも一切禁じられた。
2017年9月、事態を知ったRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)が夫妻のもとを訪れ、ショッキングな状態を目にした。スタッフらが特別なマスクを着用しなければならないほど、部屋の中は劣悪な環境だった。強烈なアンモニア臭が漂い、10ほどの猫用トイレは排泄物で溢れており、カーペットや床は猫の毛だらけで排泄物が散乱していた。壁やドアにも排泄物が付着しており損傷も激しく、73匹の猫たちはトイレのための清潔な場所や横たわるスペースもないまま長い間過ごしていたようだ。猫の救出、保護にあたったRSPCAスタッフや獣医はこのように話している。
「一つの部屋に多くの猫が押し込められていたというだけではなく、猫の健康状態は最悪でした。73匹のうち、13匹の猫は虫歯で抜歯しなければならず、16匹は体に毛が絡まり麻酔をしてグルーミングを必要としたほどです。また、35匹の猫はダニが寄生していて耳にも問題があり、10匹は深刻な目の感染症を患っていました。そのうちの1匹は片目が角膜潰瘍で眼球を摘出しなければなりませんでした。“ピリピリ”と名付けられたマンクスは直腸脱になっており、46週間ほど痛みに耐え続けていたものと思われます。この猫には2回手術をしましたが、結局安楽死させざるを得ませんでした。ピリピリだけでなく、深刻な病を抱えていた数匹の猫も結果として安楽死となりました。」
「猫たちは、長い間このような酷い環境の中に置かれ、相当ストレスが溜まっていたことでしょう。どの猫も去勢しておらず、部屋の中で交尾をしている猫もおり、後に仔猫を生んだ猫もいました。多くの猫にはノミがいて痩せ細り、免疫力も低下し健康状態に問題があったのは明らかです。部屋には換気設備が全くありませんでした。」
デイヴィッドとペネロペの2人は、アパートの強烈なアンモニア臭には全く気付いていなかったと発言しており、デイヴィッドは事情聴取の段階で「猫の飼育責任は自分にはない。義母が死に、妻が脚を骨折したので代わりに面倒を見ていただけだ」と主張した。しかしその後、「あのアパートは多くの猫を飼うには不適切だったことは認める。健康状態が悪く資金不足でアパートをきちんとした状態に保つことができなかった。猫たちが苦しんでいたのなら申し訳なく思う」と陳述書に述べていたという。
4月5日、ボドミン治安裁判所でペネロペは「私は猫が大好きで、喜んで世話をしていました。猫は私の人生そのもの。猫たちのことは定期的に様子を見ていたけど、脚の骨折で世話をじゅうぶんにすることができなくなってしまって。しかも私の母親が亡くなるという不幸に見舞われてから、アパートの管理状態が悪化し猫が増え過ぎてしまったのです。あんな酷い状態になったアパートに家族どころか誰一人呼ぶことを恥ずかしくも思っていました。心が痛むし、こんな状態になることを望んでいたわけでは決してなかったのです」と語った。
ペネロペは法廷で、73匹の猫に適した環境を与えることを怠ったこと、猫の痛みや苦しみを防ぐための必要な対応や処置を施さなかったことについての罪を認めた。デイヴィッドもペネロペ同様の2件に加えて、動物医院で猫たちにじゅうぶんな治療を提供しなかった罪を認めている。結果、夫妻には18か月の執行猶予付き12週間の懲役刑および各450ポンド(約68,000円)の罰金刑、さらに生涯ペットの飼育禁止に加えて他人のペットの面倒を見ることやペット関連のイベント参加、またそのメンバーになることも一切禁じられた。