山根がプロ初ゴールとなる決勝弾。ラストワンプレーでの劇的なゴールだった。写真：滝川敏之（サッカーダイジェスト写真部）

写真拡大

　J１リーグは４月７日、６節の５試合を開催。BMWスタジアム平塚では、湘南ベルマーレ対鹿島アントラーズの一戦が行なわれた。

　試合は序盤から白熱の攻防が展開される。湘南は５分、菊地俊介が持ち上がり、右へ展開すると、岡本拓也がダイレクトでクロスを入れる。これを高山薫と競り合った犬飼智也のオウンゴールを誘い、湘南が先制に成功する。

　しかし、鹿島もその２分後、三竿健斗のスルーパスに抜け出した鈴木優磨がGK秋元陽太との１対１を制してゴールネットを揺らす。試合を振り出しに戻した。

　立ち上がりは撃ち合いの様相を呈した試合だったが、その後ともに決め手を欠く展開。終盤の87分には湘南のアンドレ・バイアがCKからヘディングシュートをねじ込み、勝ち越しかと思われたが、これは先にファウルがあったとの判定でノーゴールに。一方の鹿島も金崎のクロスにレアンドロが合わせるも、シュートは枠を捉え切れず。

　そして、試合はアディショナルタイムに突入。このまま引き分けが濃厚かに思われた94分、CKからのこぼれ球に反応した山根視来が後方から攻め上がり、ボールを奪い取ってペナルティエリア内に進入。試合後に「前向きだったので止まったら取られると思ったし、行けるなら行こうと。上手いこと抜け出せたのであとはしっかり振り抜いた」と振り返ったシュートは、鹿島ゴールに突き刺さった。程なくしてタイムアップの笛が鳴り、湘南がラストワンプレーでの劇的なゴールで、鹿島を撃破した。

　山根にとっては、これがプロ初ゴール。連敗中だったチームを救う貴重なゴールとなった。また、試合前には、フィットネスクラブのライザップの連結子会社となる件で会見を開いていた湘南にとっては、まさに「結果にコミット」を地で行く展開となった。

　この結果、鹿島、湘南ともに２勝２分け２敗の勝点８となった。

【湘南 ２-１ 鹿島 PHOTO】山根のプロ初弾で湘南が鹿島を撃破！