日本を訪れる中国人は「日本人は礼儀正しく、誰もが規則を守る」と称賛する一方、日本人は礼儀や規則を守ることに固執しているようにも見え、まるで一種の「病気」にかかっているようにみえるという。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、日本を訪れる中国人旅行客が増加し続けているが、訪日中国人の多くは「日本人は礼儀正しい」と口を揃える。だが、一部の中国人からすれば日本人の礼儀正しさは「度が過ぎている」、「極端すぎる」とも感じられるようだ。

 中国メディアの光明網は23日、日本を訪れる中国人は「日本人は礼儀正しく、誰もが規則を守る」と称賛する一方、日本人は礼儀や規則を守ることに固執しているようにも見え、まるで一種の「病気」にかかっているようだと主張する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人は、会社に遅刻しそうでも赤信号では道路を横断しないほど規則を守っていると紹介し、それゆえ信号無視による交通事故が中国と比較して非常に少ないことを指摘。続けて、中国人は勤務時間の約50%の時間を個人的なことに使っているという調査結果があるが、日本人は勤務時間を個人的なことに費やさないとし、日本の会社で働いている中国人にとっては「日本は働きにくい環境である」と主張した。

 続けて、礼儀正しく規則を守る国民性ゆえに、人と人の交流が減り、他人との距離感が出来てしまい、活気がなくなっているとし、日本人の自殺率や過労死が増加している原因となっていて、日本はある種の「病気」にかかっていると主張した。一方で記事は、中国では人々が規則を守らないことは問題だが、日本にはない「温かさ」があるとしている。

 中国人はしばしば日本人はどんな時でも規則を優先するため「融通がきかない」、「柔軟性がない」と指摘するが、その一方で訪日中国人の多くは「日本社会には秩序がある」と称賛する。規則にがんじがらめになるのは問題だが、秩序は規則があるからこそ生まれるのも事実だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)