初心者や運転の苦手な人必須! クルマが「運転を助けてくれる」装備6選
クルマを選ぶならこれらの装備をチェック
春は4月の就職や入学に向けて、通勤、通学のために免許を取る人やクルマに乗り始める人(≒初心者ドライバー)が増える時期だ。この時期はそういった目的で新車、中古問わずクルマを買う人も多いと思うが、今回は「初心者が特に重宝する装備」(初心者でなくとも有難いことも多い)を挙げてみたい。
1)自動ブレーキ
脇見運転などによる不注意で追突のような事故は誰にでもあり、初心者のうちはとくにそういった事故が起こりやすいことを考えると(運転に慣れていない分注意深かったり、気が張っている初心者のほうが起こりにくいという考えもあるかもしれないが)、やはり自動ブレーキは欲しい。
細かい説明は省くが、自動ブレーキは同じようなものに見えても基盤となるカメラやレーダー、センサーといったハードウェアの違いなどにより、性能はまったく違うことを覚えておいてほしい。
もちろんどうせクルマを買うならいい自動ブレーキが装着されたクルマを買いたいのは当然ながら、予算が限られているならやや語弊はあるが、自動ブレーキの性能を正しく把握した上で、わずかでも衝突回避や被害軽減の可能性が増すことに賭けて、ここでは敢えて「どんなモノでもいいから自動ブレーキ付きを選ぶべき」と声を大にしたい。
2)車両斜め後方の監視システム
レーダーを使って斜め後方を監視し、ミラーの死角となるような斜め後方にクルマがいる場合に、ミラーなどに表示が出る「ブラインドスポットモニタリング/ブラインドスポットモニター」などと呼ばれるこのシステム。進路変更の際などの事故防止に絶大な効果を発揮し、筆者個人は「もっとも役立つ頻度が多い、一番欲しい安全装備」と思っている。
全体的に見ると、新車価格がおおよそ250万円以上のクルマでないと付けられないことが多いのは残念なところだが、現在のマツダ車はデミオの一番安いグレード(139万3200円)でも標準装備となっており、この点だけでも安全性は高いと断言できる。
3)バックモニター
初心者のうちは特に車庫入れや駐車が苦手という人が多いだけに、真後ろが確認できるバックモニターはやはり欲しい装備だ(車庫入れや駐車をしたくない人が多いことやバックモニターの便利さは、初心者もベテランも案外変わらないかもしれないが)。
4)駐車などの低速走行時のタイヤの切れている方向を表示する機能
駐車といえば、初心者のうちはタイヤが切れている方向を忘れてしまい、焦ってしまうこともよくある。
そんなときに日産マーチのメーター内やホンダのホンダセンシング装着車のディスプレイにある、タイヤが切れている方向を表示する機能はあるとなかなかありがたい。
5)坂道発進お助け装置
正式には「ヒルホールド機能」などと呼ばれ、筆者は勝手に坂道発進お助け装置と呼んでいるこの機能。坂道発進の際にブレーキペダルを離してもしばらく自動でブレーキを掛けて置いてくれるというもので、坂道発進が苦手な初心者(特にMTの場合)には便利。
機能自体の解除もできるので、慣れてきたら坂道発進お助け装置ばかりに頼らず、自分でパーキングブレーキ併用やパーキングブレーキなしで素早くクラッチをつなぐ坂道発進に挑戦するのもいい。
なお筆者個人の経験では、坂道発進お助け装置はMTでFF車以外の後輪が駆動しているクルマだと、解除のタイミングが難しいのか、かえってエンストの原因になることもある。自分に合わないようならお助けは諦めて解除するという手もある。
6)エコドライブ診断装置、運転診断装置
クルマを運転する以上、初心者でなくとも多くの人が「上手になりたい」と思うことだろう。
そんな人にそこそこ役立つのがホンダの純正カーナビやスズキ車のメーター内に表示されるエコドライブ診断装置だ。主に「エコドライブはG(加速度)が滑らか」という観点で採点しているのだが、Gが滑らかということは運転がスムースとも言えるので、採点は運転の上手さにも無関係ではない。
さらにマニアックなのがマツダのi-DMで、i-DMは単に乱暴な運転(Gの出し方)は白いランプが点いて減点、過不足ない運転は緑のランプが点いて±0、大きなGをスムースに出すと青いランプが点いて加点という評価をしており、ゲーム性を含めて楽しみながら運転能力の向上に貢献する。
さらにi-DMは1stステージから3rdステージまであり、難易度が高まっていく点や筆者の経験では何となくではあるが、マツダ車同士でも車種によって採点の甘い厳しいがありそうな点も面白い。