千葉が今季初勝利を快勝で飾った

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[3.21 J2第5節 千葉6-1讃岐 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉がホームでカマタマーレ讃岐に6-1で勝利した。千葉は5戦目にしてようやく今季初勝利。讃岐は3連敗となった。

 ここまで1分3敗の千葉、1勝3敗の讃岐と、開幕ダッシュに失敗したチーム同士の対戦。前節から中3日の試合ということもあり、互いにメンバーを入れ替えて臨んだ。

 千葉は前節の徳島戦(●1-4)からスタメン6人を変更。DF近藤直也が開幕戦以来のスタメン復帰を果たし、MF佐藤勇人、FW船山貴之、FW清武功暉の3選手は今季初スタメン。またFWラリベイとDF山本真希も2試合ぶりに復帰した

 対する讃岐は前節の栃木戦(●0-1)から2人を変更。右SBのDF佐々木渉と右SHを務めたMF高木和正が2試合ぶりにスタメンに復帰した。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から攻勢を仕掛けたのは千葉だった。前半7分にはドリブルで持ち込んだDF高木利弥のミドルシュートがゴールネットに突き刺さるが、シュートコースにいたラリベイが関与していたとしてオフサイド。千葉の選手たちが抗議したが判定は覆らなかった。

 しかし先制点はそんな千葉に入る。前半19分、右サイドでCKを獲得した千葉はショートコーナーを選択。船山からのリターンを受けた清武が素早くクロスを上げると、高木が豪快なヘディングを叩きつけ、スコアを動かすことに成功した。

 一方的な展開。何とかしたい讃岐だが、千葉の圧力に耐えるのが精いっぱい。後半16分にカウンターから途中出場のDF荒堀謙次がシュートチャンスを迎えるが、GKロドリゲスの正面に飛ぶ。逆に同19分、千葉にスローインからゴール前の混戦を作られると、清武に決定的な2点目を決められた。

 千葉は容赦なく讃岐に襲い掛かる。後半23分にはCKのこぼれ球を近藤がシュート。DFに当たったこぼれ球を船山が振り向きざまに蹴り込んで3点目。同37分には右サイドから切り込んだMF茶島雄介が左足の正確なシュートでゴール左隅を揺らす。

 千葉は止まらない。後半40分にはエリア内でドリブル突破を試みた高木が倒されてPKを獲得。これをラリベイが沈める。そして同43分には左クロスからチャンスを作ると、逆サイドの山本がゴールネットを揺らす。1試合6得点は通算5度目のクラブ最多得点試合になった。

 千葉は開幕から4戦、“誰かがいない”試合を続けてきた。開幕戦は前半9分にDF増嶋竜也が一発退場。第2節は前半アディショナルタイムにフアン・エスナイデル監督が退席処分となり、第3節を含めて指揮官不在のゲームを強いられた。そして第4節は前半13分にDF溝渕雄志が退場…。ようやく第5節にして“完全体”で試合を戦い終えた千葉。後半アディショナルタイム3分にFW我那覇和樹にゴールを許す後味の悪さはあったが、初勝利を快勝で飾った。

▽千葉の1試合6得点試合

〇6-1 2012年5月13日 J2第14節 町田(町田)

〇6-1 2013年3月31日 J2第6節 北九州(フクアリ)

〇6-0 2013年10月20日 J2第37節 熊本(フクアリ)

〇6-4 2017年6月25日 J2第20節 岐阜(長良川)

〇6-1 2018年3月21日 J2第5節 讃岐(フクアリ)

(取材・文 児玉幸洋)
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